ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

竹田城跡・番外編(6)~漆黒の闇の中、城へ

え~~っと、過酷な竹田城跡への撮影から一年になります。
もうあんな過酷な撮影には二度と行かないと思っていたのですが、知人で城に興味がある人が見つかり、今年もまたチャレンジする可能性があります。
前回の一人で車ナシで行くのとは違い、今度はその人が車を持ってるんで過酷でもなんでもなく簡単に撮影できるかと。
当然、撮影できた際はまたここにてアップさせていただきます。
 
 
んで、今回の記事は昨年の過酷な「城跡までの道」のラストです。このシリーズ途中のまま、一年ほったらかしでしたがこれはワシとしては個人的にアップしておかなければならんw
 
最終の特急で宝塚から和田山に行き、夜中の和田山をブラブラして時間を潰して「早朝の竹田城跡の雲海」の撮影に望むという過酷なプラン。
 
撮影に行ったのは2009年10月31日。
夜中に和田山の駅を着き、踏切の撮影などしていたワシは住民の通報を受けて人生初の警察から職質を受けるハメにw
その後、時間を潰すべく、予定どおり夜中の1時頃、マクドへと向かった。
前回までのあらすじはこちらから。
 
 
静かな地方の街の夜中とはいえ、国道の交差点にあるためかマクドには客が常に数人いた。
主に10代~20代前半の若者の集団だ。こんな夜中に何やってんだ?と、あまりに胡散臭い連中ばかりなんでワシも警戒しながら本を読むなどして時間を潰す。
 
驚くのはこんな胡散臭い連中の客が多い中、店を切り盛りしているのは50代ほどの中年女性たった一人。
ひっきりなしに客が来るわけではないんだが、チョロチョロと客が来るので決して暇ではない。一人なのでろくにトイレもゆっくりできんでしょう。
さすがにセキュリティ上、女性一人ってのはまずいと思うんですけどねぇ。
 
それにしても、中年女性がこんな夜中にマクドで働くとは・・・人間生きていくのホンマ大変だわと余計なことを思いながらマクドのセット2つ分を時間かけて食べるw
 
「どうもご馳走様でした」と店を出る際に一言。
時間を潰させてもらったってのと、がんばって一人で切り盛りしてる女性には礼を言わずにはおれません。
マクドでこんなん言うの初めてですわ!
 
イメージ 1
和田山マクド。当時の携帯にて撮影。レジの向こうで女性が一人でがんばっておられるようす。
 
イメージ 2
(03:34)
マクドを出たのが3時半、霧はご覧の通り凄い状態。
歩道橋の手すりなど、あらゆる金属部分には水滴がついてべちゃべちゃ状態。
朝の雲海撮影は間違いなく成功することを確信。
 
 
イメージ 3
国道沿いなので偶にトラックなんかが通るのは通るんだが、ホンマに真っ暗で懐中電灯ナシで歩けない。
マクドから城跡のふもとの竹田駅までは約5.5キロ。
 
イメージ 4
 
こんな地方でも国道沿いなのでコンビニはある。
ホンマ、真っ暗闇の中にコンビニの光があるとホッとしますなぁ。
コンビニでも多少時間を潰してまた竹田へ向かって歩く。
 
イメージ 5
(04:44)
竹田駅近くにある由良川にかかる橋。
予定通りの時間の到着。
 
んで竹田駅裏側にある登山道に行く。
 
イメージ 6
竹田駅周辺。
 
イメージ 7
(04:59)
ここが登山道の入り口。
皆さんは漆黒のこの登山道、たった一人で登れるでしょうか??
入り口は駅の明かりや街灯などで明るいがホンマ、ちょっと中に入れば家も何もないで漆黒の闇です。
 
初めてここに来たわけではなく、既に夏に一度この道を昼間に通っているんでだいたいの様子は知ってるんだが、どうしても一歩が踏み出せない。
この道を行けばわずか10分ほどで城跡に着くのに、それがわかっててどうしても行けない。
お化けとか霊とか全く信じてないのに何故にこないに闇が怖いんだろうか??
この入り口を行ったりきたりして躊躇してたんだが、誰もこの登山道を使う人はいなさそう。
やはり撮影する人たちは皆クルマで車道を登っていくようだ。
 
あまり悩んでるヒマもない。太陽は6時ごろ昇ってしまう。
ここで20分ほど悩んだだろうか??
「何とも情けない」と思いながら、ワタクシはこの登山道から登ることをしぶしぶ断念。
車道を登ることに。
 
これがすごい迂回になる。車道なんで当然ケモノ道と違い距離がある。それが2キロ以上。
車道だから多少明るいかと思ったが、その暗闇が人生かつて経験したことのない暗闇。懐中電灯があっても道の路肩がどこなのかもよくわからない。
時間がないのと気味が悪いのとで走りながら登っていくんで、気温10度にも関わらず汗が全身から滴り落ち、メガネは曇ってきてますます視界が利かない。
10分に一回くらい、撮影にきた者の車が轟音を立ててワシを抜いていく。これに轢かれないように懐中電灯でアピールしなければならない。暗闇の車道を全力で走っているとこを見られるのもなんとも恥ずかしい。
 
仕事終わりで時間を潰しながら徹夜で6キロ歩いて、更にラストに2キロの山道をダッシュ
ヘトヘトになりながら城跡に到着したわけであります。
ホンマ過酷でした。
 
んで漆黒の闇がこないに怖いもんと知りませんでしたわ!!
 
 
イメージ 8
(05:40)到着直後。竹田城跡にて。
 
おわり
 
この後の夜明けの雲海は以下。