神戸北野(2)・風見鶏の館Ⅰ
神戸北野の異人館を代表する「風見鶏の館」です。(重要文化財・昭和53年指定)
え~~っと、ここに行った時は真夏でして、天気が悪かったものの蒸し暑かったんですが、中はクーラーがかかっててヒンヤリして気持ちよかったです。
通常は入館料300円がいるんですが、先日も触れましたが、豚インフルのせいで神戸が大打撃を受けたんで、観光客を呼び込もうと神戸が管理している施設は当時軒並みタダやったんですな。
涼しい中でこの有名な館に入れるだけではなく、館内にはこの館の歴史を語ってくださるロマンスグレーの女史(⇒あまりにしゃべくりがテキパキしていて知的さと気品が漂ってたのでこの呼称が相応しい)がおられた。
女史(右側奥の方)の語りに耳を傾ける来館者。食堂にて。
では、女史の話とその他ネットなどの情報を元にこの館の歴史を大雑把に。
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この館はもともとドイツ人貿易商ゴッドフリート・トーマス氏(1871-1950)所有の自邸で明治42年(1909年)頃に竣工。(最近は1905年頃の新説もあり)
貿易で成功したトーマス氏はこの神戸の館にて妻のクリステルさんと娘エルゼちゃんと順調に暮らしていたんですな。
貿易で成功したトーマス氏はこの神戸の館にて妻のクリステルさんと娘エルゼちゃんと順調に暮らしていたんですな。
家具は当時使用していたもの。左側にトーマス氏の像がある。
クリステル夫人とエルゼちゃん
神戸で楽しく過ごしたエルゼちゃんの写真の数々。
子ども部屋。エルゼちゃんが過ごしてた部屋。広い!
トーマス一家も敵国で貿易商などできるわけもなく、何ももたずに逃げるようにしてドイツへ帰国。
それまで金に不自由しなかった一家も帰国後は一瞬にして無一文となり、クリステル夫人も家計のために働いていたという。
それまで金に不自由しなかった一家も帰国後は一瞬にして無一文となり、クリステル夫人も家計のために働いていたという。
そういう歴史をもつこの館が全国的に脚光を浴びたのはNHKの朝の連続ドラマ「風見鶏」(1977~1978)なんですな。
つづく