ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

アムウェイの空気清浄機を買う前に(4)

※できれば(1)からお読み頂ければと思います。
 
 
タイトルに「空気清浄機」と書きながら、全く触れずにここまできてしまったことをお詫びします
m(_ _)m
 
【商品の値段】
昨日会った友人はやはり何かと商品を買っているようだった。
月当たり7000円のサプリメントをはじめ、いろいろな日用品、空気清浄機、浄水器などを購入しているらしい。
話を聞くと、友人本人は別にAmwayにハマっているというほどでもなく、そのヨメがハマってしまっている状態とのこと。友人の方は疑問を感じながらも、特にヨメの行為に反対はしていないらしいが、話からすると既にその友人宅は結構ひどい状態になりつつある。
 
空気清浄機・・・その性能の高さ、集塵力を上位から説明されたようだが、その価格14万円(購入額)。
空気清浄機の場合はそれを買っておしまいではない。フィルター交換が必要になってくる。そこでまた高額を支払わなければならない。
「普通に考えて、シャープのプラズマクラスターのほうがコストパフォーマンスも性能もゼッタイいいでしょ」とワタシが友人に言ったら、「う~~ん」と黙ってしまった。
 
浄水器・・・キッチンの浄水器ってのは、各家庭でつけてるとこも多いだろうが、この友人宅はキッチンのみならず、浴室用にも買ったらしい。サイトで値段を調べたところ、キッチン用が定価で14万以上、風呂場が11万以上となっている。(会員がこれらを実質いくらで購入するかは不明、友人もヨメが買ったのでよくわからないらしい)
空気清浄機同様に維持費は相当覚悟せねばならない。
 
改めていうまでもなく、日本の水道ってのはその殆どが世界屈指のレベル。水道水をペットボトルで売る自治体があるくらい年々そのレベルは上がっていっている。マンションとかの集合住宅であればタンクの汚れの問題もあるので浄水器をつける必要性もちょっとはあるだろうが、まぁ普通に考えて過敏になるレベルではない。浴室で使う水となると尚更だ。こんな不必要なものを買ってる時点で、残念ながらこのヨメはだいぶいってしまっている。
また、アムウェイ浄水器にしても空気清浄機にしても「放射性物質」の除去に有効であるようなことを平気で宣伝文句にしている。人の弱みにつけこむ卑劣な商法で、企業としての姿勢も問われかねない。
 
 
仮にこれらのものが値段に見合った性能だとしよう。
だとしても、これらはあくまで「金持ち」しか買えない代物であり、いくら性能がいいからといって貧乏人はロレックスの腕時計を買ったり、ベンツを買ったりはしない。身分相応というものがある。
じゃあ、ワタシの友人は金持ちか。言うちゃ悪いがである。
 
友人がこのアムウェイのことをワタシに告白する前に何を話していたか。
去年、完全地デジ化になった夏、液晶TVを買おうとヨメにいったところ、止められたというのだ。
結局買ったのが去年の年末。しかも、家族4人のリビングに置くには今となっては寂しい32インチである。
37インチ以上のを買おうとしたらヨメに拒否されたとのこと。(5年ほど前の15万ほどしていた時期ならいざしらず、今の激安の時に敢えて32インチというのは・・)
一家が観るテレビに対して3~4万しか出せない家庭に、空気清浄機に14万、浄水器に合わせて20万というのはどう考えてもバランスが崩れている。
「製品の質がいいから」ではなく完全に「アムウェイの製品だから」になってしまっている。
このヨメはアムウェイが37インチの液晶を仮に売ってたとしたら、それが高額であっても買ってしまっているだろう。
 
質がいいかどうかの検証はともかく、身の丈にあっていない商品をアムウェイディストリビューターの方々は買っていませんか??ということだ。
 
 
OEM
アムウェイがその質の高さを強調する商品。
だが、それらすべてを独自開発をしているわけではない。
ちょっと古いが2003年の2chのログより紹介したい。
 
http://logsoku.com/thread/tmp.2ch.net/company/1066469098/4
アムウェイ製品のOEM元一覧

フードプロセッサ   →クイジナート
石鹸          →玉の肌(?)
洗濯機         →東芝 (販売=OEM提携終了)
掃除機         →シャープ (販売=OEM提携終了)
電磁調理器      →シャープ(?)
化粧品         →アーティストリー(子会社?)
コーヒー        →フルトンストリート
パスタ&パスタソース →ニューマンズオウン
食用油         →豊年?
鍋            →リーガルクックウェア(クイーンズクックウェア?)
歯みがき/歯ブラシ →ドイツ製(?)
サプリメント      →ニュートリライト(子会社)
その他(みそ、しょうゆ、ポン酢、マヨネーズ)もOEM
 
どこまで本当かは知らないが、OEMの商品が多々あるのは確か。
東芝との全自動洗濯乾燥機の提携話は2001年に実際あって、報道もされている。
 
また、浄水器についても肝心要の活性炭フィルターが他社:マルチピュア社であることを確認しているブログもある。
 
これが事実だとすると、似たような製品を市場ではもっと格安で手に入れることができることになる。
 

 
あと、ひとつ付け加えるが「会員だからこそ、アムウェイの商品が割安で買える」というのも嘘らしい。
以下のサイトなどは会員よりも安く買えるとYahoo!知恵袋などでレスされている。
 
 
ワタシの友人はアムウェイについて半信半疑の状態なので、ワタシに対して会員になることを薦めなかった。
強く薦められたら関係が絶たれることになったのは言うまでもない。
逆にこちらも頭からの全否定は避けておいた。彼自身というよりもヨメの問題であるし、こちらもアムウェイのことをよくわかっていなかったので理論だてて否定するのは難しい。
 
・・が、今日一日ざっと調べて記事にしたことで、なんとなく確証を得た感じだ。
 
 
アムウェイの商品がどの程度いいかどうかは実際のところはわからない。
日本人である我々は知人関係で「金」が絡むようなことは極力避けたいという意識が強いと思われるが、そこんところを割りきって「American Way」とやらに習って、その商品に惚れ込み、またそれを他人薦めるというのもありかもしれない。
 
・・・が、このアムウェイってのはどうみても金持ちの道楽だ。
日用品や化粧品、浄水器など、ある意味どうでもいい商品に大金を注ぎ込むなど、金持ちだからこそ有り余ったカネでできる行為である。
年収たかだか500~600万台以下の世帯が手を出すようなシロモノではない。
今のご時世、ほとんどの世帯がこれに当てはまるだろう。友人宅はこれを大きく下回る年収と推測され、全く身の丈にあっていないと断言できる。
これがワタシが今日一日で得た確証である。
 
 
日本アムウェイのHPでは日本アムウェイの売上高を公表している。
 
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今やピーク時の半分以下になっており、この流れを止めるのは難しいかと思われる。
会員数も新たな入会、脱会が数万単位で毎年あるらしいが、トータルの会員数自体は徐々に減少傾向。
この不景気、並びに流通システムの劇的な変化についていっていない現状が如実に現れている。
 
 
最後に消費者法という法分野を創設された元東大名誉教授である故・竹内昭夫という方の有名な発言を紹介したい。1976年に国会に招致された際に述べた有名な一節。
 
「(公正なマルチとは)安全なペスト、無害なコレラと言うに等しい」
 
 
おわり
 
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