ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

共産党の政見放送と手話ニュース

5時半、朝ズバを見ようと思ったら共産党政見放送をやってた。

志位のおっさんが出て何かとしゃべっていたが特に興味もないんで流してみてると、画面右下隅の丸囲みのなかで手話通訳をやっている。
・・・がそのすぐ横の画面下では字幕が延々流れてるではないか。
この手話通訳って意味あんの??

「偽善」を通り越して、「聴覚障害者を愚弄している」と言えば言い過ぎか??
こういうのは全く理解できん。


・・んで、手話通訳といえば、NHK手話ニュースですわ。

この手話ニュースをこの共産党政見放送同様、「字幕でてるのに意味ないじゃん」と単細胞が語ってたりするが、これは大抵の者は分かっていると思うが聴覚障害者のためだけの番組ではない。
聴覚障害者を含めた「手話を勉強している者の最高の教材」としてこの番組が必要なのわけで、共産党のそれとは全然意味合いが違う。

ニュースならではのとんでもない難しい単語が次々と出てくる。
ウルグアイラウンド」「ボスニア・ヘルツェゴビナ」なんてのは序の口でホンマ、どうやって通訳してんのかとチンプンカンプンながら凝視してしまう。

んで、このニュースの通訳だけでもすごいのに、昔もっととんでもない凄いコーナーがあった。
「コラム」のコーナーですわ。

たまにしか見ないこの手話ニュースだが、ある日この番組を観ていると、番組最後にこのコーナーが始まった。
いきなり永六輔が出てきた。このコーナーを全く知らなかったワタシは「なんでここで永六輔??」と画面に釘付けになっていると、
「今日のテーマは『死』についてです。では、どうぞ」
とナレーションが入る。

・・・と、同時になんと永六輔が「死」という難しいテーマについて、(ただでさえ早口なのに)普段を更に上回るかと思われるほどのとんでもない速さで我がの「死生観」をまくしたてる!
それをこの番組おなじみのユニークな風貌の手話通訳、丸山浩路氏がこれまたとんでもない速さで両手を駆使して通訳する!!
その間、約1分間。
ホンマ、プロ2人による思いもかけぬ迫力の1分間ですごい衝撃を受けた。
Wikiではこの永六輔のコラムを「手話通訳の限界に挑んだ」としているが、全くそのとおり。

あのコラムのコーナー、もう復活はないのだろうか?