ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

チェッカーズ - 神様ヘルプ!~80’s J-Pop(1)

中学1年から友人の影響で洋楽にのめり込んだワタシの場合、80年代半ばは全く邦楽に触れることがなかった。心の底から邦楽を見下していたため、一切の情報を遮断、殆ど何が流行ったとか未だにあまり知らない。
尾崎豊も死んでからその存在を知ったくらいだ。

そういうワシだが、1年ほど前、ずっと年上の知人と音楽の話になり、なぜだか80年代のJ-Popのベスト盤をCD-Rに焼いてワタシにくれることになった。
「いりませんわ」
とは、言いにくいので「あぁどうも」ってなかんじでMP3ファイルで放り込まれたCD-Rをもらってシブシブ聴いた。
84~86年の各年のベスト50が入っていた。

まぁ思ったとおり、音の作りがしょぼいのが多い。
例えば、中森明菜の曲でいいのがあっても、前奏から何から「なんでこうもちゃちぃの??」ってなくらい音の作りがしょぼすぎる。中森明菜の足を完全に引っ張ってる。
この時代、ちゃんとしたバックバンドが演奏してても、なぜか音の作りがしょぼい場合が多いんだが、これが特に当時流行りの打ち込み(シンセ)が絡むと話しにならん。
82年にマイケルが既にThrillerを発売しているのと比較すると、歴然とした差がある。

・・と、もちろんしょぼいものばかりではない。
何故か、松田聖子の曲はそのように感じるものが少ない。彼女自身が歌唱力があるのももちろんだが、楽曲も今や教科書に載るくらいのレベルだし、演奏もしょぼいとは思わなかった。
同時期に売れてた田原俊彦の歌唱力と楽曲とはえらい違いだ。

それともうひとつのアーティストが「チェッカーズ」。
彼ら自身演奏しているだけあって、余計な打ち込みもなく、古さも感じられなかった。楽曲もいい。
特に藤井郁弥の歌唱力はすごいもんがある。

ワシは21世紀の今になって、「神様ヘルプ!」の郁弥の「ヘルプ!」の連呼が頭の中をリフレインし続けている。



神様ヘルプ!(1985年11月1日)
作詞:康珍化、作曲・編曲:芹澤廣明


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