ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

福知山線脱線事故・山崎社長を起訴

今日、JR西日本の山崎社長はJR福知山線脱線事故(05年4月)における業務上過失致死傷罪で神戸地裁に在宅起訴された。鉄道事故でトップが起訴されるのは初めてらしい。
それに伴い、起訴の数時間後、山崎社長は記者会見し社長辞任を表明した。
記者会見では、あのようなスピードでカーブに進入するなど予見は不可能・・と改めて強調していた。

これに関してはこちらも改めて何度も言うが、ホンマ不可解。
以前にも述べたが、ワタシは元々大阪に行くのに福知山線は使わず、運賃の安い阪急を使うが、事故より以前のある日、偶々用事でJRに乗った際、東海道線ならいざしらず、福知山線みたいにローカル線で猛スピードを出すことにホンマに驚き、当然ながら最新のATSが設置されているだろうと揺れる電車に乗りながら思ったものだ。

脱線事故を起した若い運転手は(故人にこういうことをいうのもなんだが)、とんでもないヘタクソでしかも気が弱く、運転手の素質のカケラもなかったと容易に想像されるが、多数採用される運転手にそのようなとんでもない人間が混じることは当然あろう。
そのようなバカのみならず、運転中に運転手が心臓発作を起すなど、不意の事態になる可能性はいくらで有り得る。
120キロ以上を平気で出すような路線でそういうことを想定しないこと自体がドシロウトのワタシには考えらない。
しかも、JR西は経営が苦しいためATSを設置する余裕がなかったわけでもなんでもない。
京阪神に関してはJRはそのスピードを武器に私鉄を凌駕する存在で、アル意味ひとり勝ち状態である。
国鉄時代の借金を前倒しで返済するほどの経営体力ながら、ATSごときにケチってた理由がわからん。

当時、鉄道本部長だった山崎社長1人だけが起訴されたことにご遺族は相当な不満のようだが、とりあえず、やたら事故に至った経緯をひた隠しにするJR西日本という大企業が、どのような経緯で最悪の鉄道事故を起すに至ったのか、司法の場で解明されることに心底期待する。

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事故後、事故現場にATSを設置する作業員。(2005年6月5日)