ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

【追悼】マイケル・ジャクソンの功績(1)

職場で今朝、とあるあんま仲のよくないヤツが、
「テレビ見てたらトップでマイケル・ジャクソン(以下MJ)が死んだとかやってたけど、なんでそんなもん流すねん。どうでもええわ。他やることあるやろ」
と、ぬかしてたので、とりあえず数分間、ソイツが如何に何も分かってない世間知らずのバカかということをレクチャーしてあげました。

「トップニュースどころか、世界中が今日は喪に服さなあかんやろ」

・・と。

フジテレビが数字稼ぎにいきなり特番を組んでましたが、その番組タイトルが

マイケル・ジャクソンはなぜ死んだのか!?

今日死去したばかりのスーパースターに対してなんちゅうタイトルつけとんねん。
しかも、ろくにマイケルのことを知らん素っ頓狂なコメントばっかりのタレントと、知ったかぶりのミーハーのヅラオヤジが司会でまぁひどい番組内容。
2chの実況スレでは終始叩かれまくりで、フジに抗議が殺到しとるはずです。

さて、ではアメリカ本国ではどんな扱いなのか。
ゴシップで叩かれたためか、MJはつい最近までバーレーンで過ごしていたほどで、アメリカでの扱いもフジ並みにひどいのかもしれない。
10年近く前、弟がアメリカに行った際にワタシへの土産としてMJのDVDを探していた時のこと。
その時、大型ストアの店員にその品を尋ねると「そんなもの探してるの?」ってなかんじでニヤリと笑われたんだそうな。
ゴシップ記事のせいで、マイケルは本国において日本なんかよりも更にゲテモノ扱いになってたかもしれない。

まぁ彼の私生活はともかく、彼が残した音楽までバカにするのはお門違いというもの。
音楽に好みはあるんで人それぞれでしょうが、「マイケル・ジャクソンの曲のどこがええのかさっぱりわからん」ってヤツは「ビートルズがわからん」って言うヤツ同様、全く音楽のセンス、もしくは感性がないってのを露呈させてるようなもんで、まぁそういう輩とはハナから音楽談義する気にもなりませんな。

ブリティッシュ・ハードロックを主に好むワタシがなぜにMJを好むのか。
それはMJが「ブラックミュージック」に固執せんかったからに他なりませんわ。

彼がエンターテイメントの業界に入ったのは、胡散臭い実父の強制だったんだろうし、音楽やダンスにのめり込んだきっかけはジェームス・ブラウンなどのブラック系だったかもしれないが、あくまでそれはきっかけであって、彼は成長するごとにビートルズをはじめ色んな白人のロックバンド、ブラックとは程遠いクイーンなんかすらも聴いてその影響を受けた。
スターダムにのし上がってからも「Beat It」にはエディ・ヴァン・ヘイレン、「Brack or White」にはGuns N' Rosesのスラッシュなど、その時代の旬の白人ギタリストをゲストに迎えた。
幅広いジャンルから吸収している故に、彼の音楽にもその幅が出ているのは間違いなかろう。

・・って、冒頭のグチだけで大分長くなってもた。

彼が変人なのも無理はない。彼は普通の学校生活など送っていない。
実の兄弟で組んだJackson 5として組んだのは8歳のとき、そして、メジャーデビュー曲「I want you back(邦題:帰ってほしいの)」(1969)でいきなり全米1位を獲得した。
MJが11歳と5ヶ月の時で、この最年少記録は既に40年も経とうとするのに未だに破られていない。

下記のビデオはその当時のもの。そのセンスは弱冠11歳で既にずば抜けている。


イメージ 1

つづく