ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

ジョージ・マイケル死去と1日遅れの「ラスト・クリスマス」


82年デビュー当時、イギリスのデュオ「Wham!」はいきなり売れて「バッド・ボーイズ」は日本のCMでも起用されたりしてたんですが、まぁなんせジョージ・マイケルの見てくれがいいんで、「作られたアイドルじゃろ」ってことで私は全くスルーしておりました。世間の音楽評論家も似たような認識だったと思います。

しかし、それが彼らの2ndアルバム「Make It Big」(84年)で世界中が度肝を抜かれます。
彼はアイドルどころかとてつもない歌唱力を持ち合わせ、しかも曲作りからプロデュースまで何でもかんでもできる天才であることに気づかされたのです。

このアルバムから色んな曲がシングルカットされて次々全米チャートを駆け上がっていきました。
その後暫くしてワム!は解散しますが、ソロとなってからの初アルバム「Faith」もヒット曲が大量に生まれて、まさしく80年代はマイケル・ジャクソンジョージ・マイケルの両マイケルがチャートを席巻してました。

いろんな名曲を生み出したジョージ・マイケルですが、やはり私が一番好きなのは「本当は僕はポップな曲が好きなんだ」とデビュー時のラップだなんだってな無駄な部分を削ぎ落として徹底的にポップさを追求した「Make It Big」からのシングル曲、「Wake Me Up Before You Go-Go」です。
ホンマ、これほどポップな曲が世の中にあるのかというくらいビデオクリップ含めポップですw
ジョージの歌唱力も文句なしです。


Wham! - Wake Me Up Before You Go-Go

昨日12月26日の朝、FMを聴いてると普通では有り得ない曲が流れてました。
クリスマス明けにワム!のヒット曲「ラスト・クリスマス」です。
ジョージ・マイケル死去に対するレクイエムでした。

彼の歌唱力の凄さを改めて認識させられたのが90年代初頭のフレディ・マーキュリーの追悼コンサートで唄った「Somebody To Love」です。
正直、フレディ自身が歌う「Somebody To Love」を超えてました。

今年はプリンスも若くして亡くなりましたが、やはり偉大なアーティストというのは自分の命を削っている部分があるんでしょうか。
ご冥福をお祈りします。


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84年のジョージ・マイケル(左)