ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

須賀川女子柔道部員リンチ事件(4)

(3)の内容はすべての信憑性を断言できるものではないが、次は音声や映像、印刷物などの報告資料で残っているもので一部の表現の相違はあるかもしれないが、概ね事実に間違いない。

何がこの事件の驚愕かといえば、学校側が提出した事故報告書である。

学校の保護者たちにあたかも「A子さんにもともと脳の病歴があり、それの再発」であるような扱いをして、3ヶ月もPTA総会を開かなかった学校側、市の教育委員会に提出した事故報告書についてもその公開をA子さんのご両親の要望により、しぶしぶ公開する。
その内容がとんでもないものであった。

まず救急車はA子さんの母親が来る前に呼んだような記述(指摘により後日修正)、部長による普段からの暴力についても、生徒側の証言の食い違いを理由に記述はなし。
それだけに留まらない。
それはとある保護者(っていうかリンチした部長の母親らしい)がA子さんの母親から聞いた話(つまり又聞き)として記されたものである。
大筋、次のようなもの。
今回事故があったことで、1年生の保護者の皆さん柔道部をやめることのないようにお願いします。今回の事故について、柔道部、柔道部員の責任でもないし、学校の責任でもない。こんなに激しく頭をぶつけたことはない。柔道部員の保護者や先生方に心配をかけて申し訳ありません。

当然ながら、母親はこんな発言をするはずもない。
この報告書を見たご両親は抗議。
しかし、修正されて上がってきた報告書にもこの部分は削除されず、更に一文が付け加えられていた。
「小さいときはよくつまずいて転んだり、おっちょこちょいのところがある。
動きが遅く中途半端だったので迷惑をかけているのでは・・」

言ってもいないことは削除してくれという抗議の後に勝手に付け加えるという信じ難い行動を学校側はとっている。


さて、このとんでもない報告書についてテレビ朝日は校長に直接インタビューを要請。
音声のみという条件で校長は承諾した。
その内容は以下のようなもの。

テレ朝:「学校側と柔道部側には責任がない」この言葉は何故かかれた?

校長:実際にそういうことを聞いて話されたので書いている。

テ:その話は後日、部長(中2のリンチ加害者)の母親が話したことがはっきりしましたよね?
  本人(A子さんの母親)が言っていないと言ってるんだから削除してください。

校長:そういうことはできないですよぉ。あそこは事実「言った」ことだから載せてる。
   会合で出た話を載っけたんだから事実だと思いますよ。

テ:事実かどうか認定できないことをなぜ「事実」だというんですか?

校長:あそこ(会合)で出たことは「事実」でしょ!
   ちゃんと出たことを書いてるんだから、学校は事実だけを書いてます。
   間違った間違ったとここで言われるけれども、学校側は知りえた事実はすべて書いている。

校長の受け応えは半場逆切れ状態だった。