やっとヤクザファンドが捕まった

年初来、心待ちにしていたことが叶った。
ライブドアに司法のメスが入った時点で、「そいつら捕まえるんやったら、村上も捕まえなあんやろう！」っと思ったものだ。

このおっさん、明星食品をはじめ株を買い占めた後のその企業への態度のひどさといえば、ヤクザそのものであり、こんなことが金があるってだけで許されるのか非常に疑問だった。
「株主価値を高める。日本をよくする」とほざいて、去年の最初くらいまで一般株主の一部で英雄視されてたが、阪神タイガースが絡むことで一気にこのヤクザの評価が下がった。阪神ファンというのはすごい存在だと改めて痛感。

逮捕前、前場の取引が終わった時点で東証にて記者会見。彼の釈明部分はNHKにて完全に生中継された。その後の記者との質疑応答まではさすがに中継されなかったが、その質疑応答時にヤツの本音が出た。
「僕が皆さんに憎まれるのは儲けまくってるからでしょう？」
と、おっさんはぬかしてた。
このおっさんの持論をまくしたてる様をみていても頭がとてつもなく切れるのはよくわかるが、やっぱりこいつはアホである。
ワシ等が妬みだけで非難していると決めかかっている。とんでもない。
ヤツの儲けのスキームが全く納得できんからヤツを許せんのだ。松下幸之助がいくら儲けても誰も文句はいわん。

例えば、今回の阪神でヤツのファンドは400億だかなんかの儲けが出たらしいが、ヤツ以外に誰が得をするのか？
負債だらけの阪急には確かに美味い話かしらんが、規模は小さいながらもコツコツと利益を上げてきた優良企業の阪神は当然ながら阪急との統合なんてのは避けれるものなら避けたいだろう。
そもそも、京阪神の方はご存知だろうが、阪急と阪神という電鉄は梅田～神戸間を平行に走ってる。その間にJRが走ってるので客の取り合いにはならないが今回の統合でのメリットが殆ど見えてこない。

村上のオッサンは京阪や近鉄との統合に期待をしていたそうだ。
これは阪神電鉄として確かにメリットはありそうで、阪神側も京阪との統合は村上が株を買い集める云々よりずっと前々から視野にいれていたそうだ。しかし、アホの村上が絡むことで、「胡散臭い」と思った京阪は今回の統合の話をアタマから拒否。村上のせいで阪神が計画していた京阪との統合が夢におわったという構図である。

ライブドア（LD）のニッポン放送株の件と全く同じで、LDに数百億の利益が出ても、他はどっこも（金を出したリーマン・ブラザーズは除く）メリットはなく、というかメリットどころか踏んだり蹴ったりの大損を周辺はこいており、今回も阪急にメリットがあるかも？ってな程度で、阪神は最悪、我々京阪神に住むものも何らメリットはないだろう。
「儲けに儲けてる」にもかかわらず、全く世の中のためになってないから、コイツは評価されんのだ。
こんなオトコ、早々に消えてもらったほうが日本のためである。

大阪のローカル番組「ムーブ！」で宮崎哲弥氏が語っていたが、村上氏と同じ灘高の同級生で彼をよく知る人物に「彼は金儲け以外に何をしたかったのだろう？」と聞いたところ、
「リスペクトされたかったのだろう」と答えたそうだ。
去年までの堀江氏みたいに人気者（？）になったり、もしくは日本中から尊敬される人物になりたかったようだ。
その手がかりに阪神株に手を出し、「阪神タイガース上場」という提案を出して、評価を得られることを狙ったようだが、阪神ファンから総スカンをくらい、彼への評価が全国的に暴落し始めた。

「プロ中のプロ」と我がのことをぬかしてたが、単なる仕手筋まがいのヤクザが退場することで市場ももうちょっとマシになるだろう。こんなやつに「コーポレート・ガバナンス」を語る資格も無い。

M&Aコンサルティング