ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

[新型コロナ]コロナ禍での母親の夜間緊急搬送

8日の夜遅く、80歳を超える実家のオカンが倒れまして救急車で病院に搬送してもらいました。

関東に住んでる弟から「オカンの様子がおかしいので見に行ってくれんか」との連絡を前もってもらってたので、そのぶっ倒れる瞬間は私は実家に帰ってたため救急車を呼んだりの対応はできたのですが(父親が同居してるんですが、このアル中オヤジは何もできない人間なので)、やはり年寄りってのは急に悪化するのかもしれませんがホンマ早めの対応が必要であることを身につまされました。

 

9月4日までは普通に調子よくいつものようにスポーツジムに通ってたらしいんですが、5日から体調が悪くなり始め、6日の晩から飯が全然食えなくなったといいます。

7日夜に様子に尼崎の実家に帰ったのですが、確かに体調が悪そうで食事は全く採れてなかったんですが、熱がある以外は特に悪いところもなさそうなのでとりあえず様子を見ることに。

8日の朝は落ち着いてきて普通に会話もできて多少歩いたりしてたので「絶対に病院に行くように」という約束をしてから私は出かけたんですが、結局母親はこの約束を守らず悪化させるわけです。

夜の電話でそれを知ってまたも実家へ。

 

その8日夜の時点で丸二日何も食べてないので(水やお茶は飲んでますが)悪化してたのは確かなんですが、まだ会話もできるほどなのでどうするべきか躊躇し、医療関係の相談窓口に相談してみたところ、次の日を待ってから病院に行ってもいいのではという回答。

そして結局、その日の夜中に様態が急変するわけです。

そのついさっきまで普通に会話もできて、布団も被らずに暑そうにしてたオカンですが、急に起き上がって「寒い寒い」と異常なほどガタガタ震えだします。もう会話もできないレベルです。

さすがにこうなってくると救急車を呼ばざるを得ません。

 

尼崎みたいな都会だと電話してから救急車の来るのがホンマ早い。

ちなみに私の自宅のように変な自治体の境目みたいなところに住んでると、街なかであっても意外と遠くから救急車が来ることになり、私が住んでるところの消防局から直接説明を受けたのは最短でも20分かかると言われました。

今回の場合はおそらく10分前後に来てたと思います。

 

救急車にストレッチャーで運ばれて私も同乗したわけですが、そこから隊員の方が端末を使用して搬送先を探すことになります。なんせ高熱が数日続いてる時点でコロナが疑われるのは当然で、それもあってすぐに病院も見つけにくい状況と思われます。しかも夜中です。

それでも運良く2~3件目の問い合わせで受け入れが可能な病院が見つかり、やっと救急車が走り出します。それでもおそらく救急車に乗ってから10分近くは経っていたんじゃないでしょうか。

母親の呼吸がめちゃくちゃ荒いので正直私は「もう死ぬんだな」と覚悟しておりました。

 

発車してから約20分後に病院に着いたんですが、まずはPCR検査です。

夜間なのでそないに医師がおられるわけではありませんで一人の女性医師が対応してくれたのですが、この方は他に緊急搬送されてきた患者の対応もあり、時々私と母親がいる隔離された部屋(PCR検査対応のための部屋)から出ていったりします。

母親の呼吸は相変わらず荒く、そして(後で知ったことなんですが)その時40度を軽く超える高熱でもう錯乱状態、人格も変わっておりやたら暴れるのです。医師は「認知症とかなかったんですよね?」と疑うほどで、つい1~2時間前まで「阪神は巨人にだけ負け越してる」ってな私の会話に「でも阪神は・・」ってな感じで返答していた人間とは思えない状態です。

点滴をしているので暴れて外れるとまずいゆえ私が抑え込む役を医師から指示されて対応していたんですが、なんせ時々この死にかけ(に素人目には見える)の母親と部屋に度々取り残される状態ってのが不安で、一度「もう死ぬのでは?」と思った時に医師に声をかけに行ったりのですが、先方も他の患者の対応で手一杯なので塩対応です。

 

そんな格闘を2時間ほどしたあと、母親は徐々にキチガイ状態からある程度会話ができるようにまで落ち着き始めます。暴れすぎてできなかったPCR検査もすんなり受け入れました。どうも私が知らないタイミングで解熱の処方はしてくれていたようです。

やがて別の女性医師が現れて簡易な検査結果のデータ表を見せながら説明してくれました。「尿道にバイ菌が入ったことによる尿道管の感染、膀胱炎」(うる憶えですが)ってな感じのものだったようです。ジムに行ったときのプールで感染したんでしょう。女性は尿道管が短いので膀胱炎にはなりやすいそうです。

 

しばらく入院となるわけですが、その日は全て部屋が埋まっており、一番値段の高い大きな個室しかないとのこと。もちろん、そこしか空いてないのだからそこで入院をお願いするしかなく、「まぁ大きい個室やったらゆっくり朝まで添い寝もできるし、いいか!」とか思ってたわけですが、私が女性の病院事務らしき方からいろんな説明や書類にサインしてる間に母親は個室へ搬送。

全ての手続きが終わった私は病院から放り出されます。このとき、夜中の2時。

そう、コロナなのでこの時点で患者との接触は終わりなのです。さっきまでオカンを抑え込んでたのはそれなりに感染防護してた医師ではなくマスクしかしてないTシャツ1枚の私であって、小学校以降、母親なんか触ったことなかったのに散々ベタベタ接触してたわけですが、急に「接触不可」ってのはホンマわけわかりませんわ。

しゃあなしにタクシーで帰るしかありません。

 

13日現時点で結局それっきり母親と会っておらず、かといって特に病院側からの連絡もなく、私が電話で問いかけてはじめて状態を説明してくれる程度で、イマイチどういう状況か把握できてません。例えば熱は微熱とかの情報はあっても、「脳みそ」がどれくらい戻っているのかこれがよくわからんのですわ。もう死ぬことがないのかどうかもわかりません。

とりあえず、明日初めて医師と対面して直接説明してもらうことになってます。

 

特に今はコロナ禍なのでやはり私の母親みたいなええかげんな判断は絶対やめるべきです。身内の私に迷惑かけてるのはまだしも、何より救急隊員の皆さんを含め医療関係者に多大な迷惑をかけることになります。私の母親任せの対応もまずかったかもしれません。

まぁ長くなったので小言はこれくらいにして、みなさんもホンマお気をつけください。

 

それにしても激務のなか対応してくださった医師の方々、そして今後の説明や書類のサインについての対応してくださった事務系の方、真夜中だったにも関わらず皆女性だったことに改めて驚きました。