［東日本大震災から9年］2011年3月14日、石巻日日新聞の記事

上記は4年前に女川町に行った際、とある施設で見かけた2011年3月14日の石巻日日新聞の壁新聞（現物）です。

この地元の新聞社も当時津波で被災して輪転機などの機械が全く動かない中、「電気はなくとも、紙とペンがある」と壁新聞作成を決意。新聞社の皆さんの家族や身内の安否すら把握していない極限状況の中、印刷用のロール紙を切り取り、懐中電灯で手元を照らしながら記事を書かれたそうです。手書きの壁新聞は6日間に渡って避難所に張り出されました。

当時、女川町は津波により甚大な被害に遭い、住民の一部の方は津波に無傷だった女川原発に避難されたりしていましたが、その地形から完全に孤立状態になっていたので何も情報が入手できなった震災直後にこの壁新聞は住民の皆さんにとって貴重な情報源だったと思われます。

今日14時46分に私の職場でも一斉に黙祷することになってます。やはり戦後最大の災害であるこの震災のことは実際に被災した・被災していないに関係なく死ぬまで忘れてはなりません。

私も4年ほど東北には行ってませんが、震災から10年が過ぎたあたりにまた東北を縦断する予定です。