ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

気仙沼の震災(1):市街地のようす

ちょっと、暫くバタバタしてたのでサボってしまっていましたが、3月末の被災地縦断の旅については、まだ報告が途中でしたので記憶が明瞭なうちに続きを書かせていただきます。
 
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(2012/03/19 12:34)
上の写真は市街中心部の高台から撮影したものです。
右下にあるプレハブがNHKスペシャルなどで頻繁に取り上げられている仮設の商店街です。
一見すると、殆ど被害がないように見えるかと思いますが、気仙沼の市街は結構なだらかな標高差がありまして、例えば気仙沼駅や市役所は海岸から少し離れていてそれなりの標高もあったため、津波の被害を受けてるようすは見受けられませんでした。(市役所よりも更に山手にある気仙沼駅は早くから営業再開しています)
 
下の津波の被害状況を示した地図を見ていただいても分かるように、市街地一体が壊滅状態というわけではなく、市役所をはじめちょっと標高があるところは被害を受けていません。
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(旺文社「復興支援地図」より)
 
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仮設商店街にて。
お昼すぎに「とんかつ 勝子」ってとこにお邪魔しました。
家族で経営されているようでしたが、狭い店内は観光客などでいっぱい。注文してもなかなか食べれない状態で、普通ならイラっとするとこでしょうが、被災地とあれば嬉しい状況です。
ですが、夜はこの辺りは真っ暗になるため、客は殆ど来なくなると店の方はおっしゃってました。
 
私は結局、被災地の本当の夜というものは体験できませんでした。
といいますのも、ホンマに甚大な被災のエリアは当然、ホテルなどの宿が殆ど稼働していないからです。大半は廃業状態です。ですので、被害が比較的軽微だった箇所の宿に泊まることになるわけで、そこは大方復旧されている地域です。
 
被災地に共通することでしょうが、街灯などの復旧もあまり進んでおらず、観光客なども遠いホテルに戻ってしまい、観光客どころか地元住民の方も市街中心部から離れた高台などの仮設住宅に住んでいるとなると、甚大な被災地の夜は本当に真っ暗だと思います。それは震災から1年4ヶ月経った今もあまり変わらないんじゃないでしょうか??
 
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上の2枚の写真のように沿岸部ではまだ被害の爪あとが見受けられました。
 
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チリ震災(昭和35年5月24日)の際の津波の高さを示したプレート。
プレートが赤線を境界に上下に青色と白色で分かれていますが、それが当時の津波の高さ。「海面から3.0m」とあります。
今回の津波被害に遭うまでは、東北沿岸部の方は「津波」といえば、大きいものでもせいぜいこの程度と想像されてた方も多かったんじゃないでしょうか。3mという高さの津波も大概大きいんですが・・。