ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

JR福知山線脱線事故から14年

ネットニュースで事故を知った日の朝は今も鮮明に憶えております。
あまりに近所の出来事だったのでその日は仕事どころではありませんでした。
春らしい陽気な日でした。

JRをはじめ、新幹線などの新型車両を発表する際に「従来比より○%軽量を実現しており、省エネ化に成功」の旨を必ずいいますが、これが利用客にとって何もメリットがなく、安全面にとっては寧ろマイナスになっていることがいつも気になります。
福知山線脱線事故でも当時まだ走っていた国鉄時代の堅牢な車両が脱線していたならばあれほどの大惨事になっていないはず。アルミ製だからこそです。

日本の鉄道車両は全く脱線することを想定して設計しておりません。
JR東海アメリカに新幹線を売り込みに行った際、先方からは「時速○マイルでトレーラーに突っ込んだ場合にそれ耐えうる強度となっているのか」とやたら脱線時の耐久性について確認されたそうです。
もちろん、新幹線は高架を走っていることもあって全く前方からの強い衝撃・・特に車とかとの衝突は想定しておらず脆弱です。
しかし、アメリカ人の感覚がおかしいとは思いません。どんなところを走っていようが脱線や物体との接触はあり得るわけです。

最近のJR西の車両なんかは先頭車両の前面だけ強度を上げた設計にしたりしていますが、まだまだ脆弱なのに変わりはないでしょう。
脱線事故以降、先頭車両で写真撮影とかしない限りは極力後方の車両に乗るようにしております。
あっという間に時速120キロまで加速可能なハリボテの車両を日々利用していることに気付かされた事故でした。

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2005年6月、脱線事故現場すぐ傍の踏切にて