ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

三田の野焼き問題・市と署が対立

9年前にこのブログで三田市の野焼きについてアップしたんですが、昨今はその野焼きが問題になってるようです。

以下の写真は何れも2009年のものです。

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一昔前と違い、今や焚き火なんかも都会ではとてもじゃないができませんが、兵庫県三田市では5月頃に野焼きの風景が未だに見れる地域がありまして、これを初めて知った時は何とものどかだなぁって思ったものです。

毎日新聞のローカル面によると、昨年の春は市内で野焼きによる4件の延焼事故があって消防車が出動する案件が発生しとるんですなぁ。
畑やあぜなんかで雑草や枯れ草、木の枝なんかを燃やして延焼したようです。

野焼きは廃棄物処理法で禁止されてるらしいんですが、例外がありまして、慣習などのやむを得ない場合か周囲に与える軽微な焚き火なんかがそれにあたるんだそう。
市側としては昨年の事故は何れも「例外に該当する」という見解なんですが、三田署側は納得できておらず、野焼きをしている農家に対してここ数年は署は取り締まりを強めていて、それに対して農家が三田市にクレームを入れるというのが多発。市と署の対立が深まってるというものです。
稲わらなんかを焼くことが「やむを得ない」ものなのかどうかで意見が割れていて、環境省まで巻き込む事態に発展するも、環境省はどっちつかずのあやふやな回答をしていて解決には至ってない模様。

毎日新聞によると昨年は岩手県遠野市で野焼きの煙が国道に流れたせいで車同士が正面衝突、2歳の女の子が亡くなる悲惨な事故も発生しているとのこと。

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野焼きの風景とその匂いはホンマ何とも懐かしいええ感じなんですが、さすがに市内だけで短期間に4件とは結構な件数であまりに不用心な輩が多いとしかいいようがない。一つ間違えれば、関係のない家屋や車、JRを巻き込む事態になりかねません。

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私が見たときも野焼きの煙がまだ立っているのに周辺に誰もいないってな場面も多々見られました。
農家も野焼きを続けたいのであればもっと細心の注意を払わんと、今は農家側に立っている三田市も度重なる事故が起これば180度転換せざる得なくなるでしょうな。

そしてあやふやな状態のまま、今年も間もなく野焼きの時期を迎えます。

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(2009/05/15)