ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

新型AIBO誕生:維持コストと「Alexa」への対抗

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アイボが11日にリリースされたことについてはNHKニュース7で取り上げられるほどの話題です。

ちょっとこのアイボを買う(飼う?)にあたってのコストについて触れておきます。
(※以下の値段はすべて税抜き価格)

本体:198,000円。
これって正直そないに高い値段とは個人的には思いません。この値段で完結するなら私は多分購入していると思います。
ただ、これだけではAIBOは飼えません。

aiboベーシックプラン(3年):一括90,000円(月払いの場合2,980円)
やっかいなのはこれです。
AIBOは常にソニーのサーバーと通信してそのデータを元に成長するようになってますんでこのプランに入るのは必須です。プランに入らなければAIBOは売ってくれません。

因みにAIBOWi-Fi環境がないところでも通信できるように専用モバイル通信となっております。
ソニーいわく、ソニーがこの通信料を負担しているので(月2,500円もユーザーが払っているのにソニーが負担というのもおかしな話。AIBOごときのデータ通信量なんてのは微々たるもの)、月払いにした場合には途中で解約するとそれなりの違約金が発生します。

aiboケアサポート:3年54,000円(1年の場合20,000円)
なんと、AIBOの保証期間はたったの30日
こんなサポートの悪い製品聞いたことないですわw
俗に言う「ソニータイマー」が発動して購入31日目に壊れたらいきなりえげつない修理代がユーザーに降りかかります。
それを避けるために上記のサポートに入ると修理代が半額になるそうです。あくまで半額です。全額じゃねぇのかよ!って感じですw

バッテリー交換含め、大概の修理代は2万円前後かそれ以下、駆動部の部品交換や基板の交換となると25,000~100,000円になるそうです。

どれくらいの頻度で壊れるものなのかは今後を見守るしかないですが、そもそも必ず近い将来必要となるバッテリー交換ですが(AIBOは1回の充電につき2時間稼働)、このバッテリーがどれくらでヘタってくるのかが公式HPでは把握できませんでした。よくある充電池のように仮に充電回数が500回くらいとすれば2年をまたずして交換することになるやもしれません。



さて、この路線変更でAIBOを復活させたソニーですが、その理由ってのがアマゾンのEchoやグーグルのGoogle Homeなど家庭の中心となりつつあるAI機器に対抗するためとも言われております。

カーナビを始め近い将来のあらゆる製品は今以上に音声認識によって操作することが当たり前になるのは間違いないでしょう。今はまだ若干使う時に抵抗があったり、認識が悪かったりする音声認識がこれらの機器により急速に進化する可能性は大です。
そして家庭の家電製品のハブとなるAI機器、音声認識技術、及びビッグデータがまたもやアメリカ勢に牛耳られようとしております。

AIBOがホンマにこれらに対抗する意図があるんだとしたら、こんな値段設定でいいんでしょうか??
例えば、Eco(Alexa)の標準的なものは8000円ほどで買えます。完全に儲け度外視です。Ecoをあらゆる世帯に広めることでアマゾンでの買い物の窓口にさせようとしているんで、そこからカネを回収できるアマゾンは大分有利です。

本体20万、3年分の維持費がなんだかんだ20万近くでは当然どこの家庭でも1台ってのは程遠く、さして普及もしなれば集めれるデータも貧素なものとなり、日々成長していくアマゾンやグーグルのAI技術との差は開いていく一方のはず。

「Ecoに対抗の意図」という報道が本当かはしりませんが、そんなのは程遠い話でAIBOはあくまでも一部のカネを持ってる新しいものズキのおもちゃの域にとどまり、それ以上にもそれ以下にもならんでしょうよ。
スペックを下げてでももうちょっと一般に普及するようにハードルを下げんとこの分野もアメリカ勢にはとてもじゃないが勝てませんわ。
スマホと同じ運命です。