ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」MX4Dで観た

ルーク・スカイウォーカーが憑依したようだった」
マーク・ハミルがとある日本の情報番組のインタビューで自分の演技についてそのように話してましたが、これは決して大げさな表現でもないように思います。
なんせスター・ウォーズ以降の40年間、ハミルは映画俳優としては鳴かず飛ばずだったので「大丈夫かいな??」ってな懸念がありましたが、見事に裏切ってくれました。

前作のエピソード7「フォースの覚醒」ではセリフ無しで映画の最後の最後に伝説のジェダイとして一瞬登場するのみで終わり、それはそれでこれ以上のラストシーンはなかったわけですが、正直それを観終わった時点では次作のエピソード8は相当厳しいもんになるだろうと全く期待しておりませんでした。
エピソード7は確かにファンの期待を満足させるものでしたが、まぁ旧三部作のオマージュ満載である意味その恩恵に授かりっぱなしなのは否めませんでした。
その手段がエピソード8では通用しなくなるので、独自に何か観客を惹きつける要素を生み出さなかればならなかったわけです。

153分という長丁場の上映時間ながら脚本・監督をしたライアン・ジョンソンはホンマ面白さ満載のスター・ウォーズの世界を作り上げたと思います。
若き日と違いジェダイやフォースというものに絶望を抱いたルーク・スカイウォーカーが全編に描かれているので基本的に暗い内容の映画ではあるのですが、ジョンソン監督が語っているようにスター・ウォーズならではの明るい要素も取り入れようとしているのでクスッと笑えるシーンも盛り沢山ではあります。

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私は今回「MX4D」で観ました。一度どんなのか体験してみたかったのです。
基本的に私はあんまり映画というものを観ないので予備知識がなく、せいぜい椅子が動く程度かと思いきやそんなもんではありませんでしたw

ミレニアム・ファルコン号による戦闘シーンなどで椅子が上下左右に動くのはもちろんのこと、爆発シーンでは前方から風、閃光が起こり、レイが海に飛び込むシーンでは水しぶき(もちろん濡れるほどではありませんw)、その他足元にも風がくるし、背中にドーンと突き上げる衝撃、顔にかかるミストのせいか匂いまでありますww

例えばライトセーバーによる対決シーンなんかはこれら4Dの演出は特にいらんように思うのですが、カメラワークがぐりんぐりん動くからって観客の椅子もグラグラ動くんで落ち着いて観てられませんw
まぁ自作のスター・ウォーズでもこのMX4Dで観るかといえば恐らくないと思いますw
・・・が、宇宙での戦闘シーンで風と衝撃を受けながら観覧している時は、「ホンマこんなのが観れてつくづく幸せやなぁ」と思ったことは事実です。
一度は体験してみるのは有りだと思います。
映画の内容に集中できないかもしれませんがw

今回の「最後のジェダイ」でも前作のハン・ソロ同様、重要なキャラがこの世を去りますが、ルーク・スカイウォーカーの妹であるレイアについてはストーリー上では死にません。死ぬどころか次のエピソード9では更に重要なキャラである予感すらさせる内容なのでして、レイア役のキャリー・フィッシャーは『エピソード9ではわたしを主役にしたらいいわ!』と語ってたそうです。
ですがご存知のように残念ながらこの「最後のジェダイ」の撮影が完了した直後の2016年12月末にフィッシャーは60歳の若さで突然亡くなりました。

マーク・ハミル同様、フィッシャーもこの8では登場シーンも多く活き活きと演技していたので、これが最後であるのは本当に残念です。
スター・ウォーズ・サーガのラストとなるエピソード9の撮影は2018年1月より開始する予定らしいですが、フィッシャーの死により脚本は大幅な変更を余儀なくされ、作品の質も相当なマイナスに働くでしょう。

スター・ウォーズのスピンオフで昨年公開された「ローグワン」では若き日のレイア姫、つまり40年前のキャリー・フィッシャーがCGで復活してましたが、エピソード9でレイアをCGで登場させる構想は排除しているようです。

ジェダイを引き継ごうとするレイ役のデイジー・リドリーも前作に引き続き熱演でルーク・スカイウォーカーとの絡みも必見です。
スター・ウォーズ史上の最高傑作」との評価もあるようですが、ファンなら満足すること間違いなしかと。

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レイトショーで観たので20時半上映開始で上映終了は23時半。
シネコンがある大型商業施設もひっそり。

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