ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

教育勅語を信奉するバカ右翼

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左翼連中は昭和20年以前の日本のことを何でもかんでも否定しまくります。
国旗やら国歌まで否定する始末(特に日の丸など戦争と何の関係もないんだが)で、お前は一体ナニ人なんだ??と疑いたくもなります。
中国に侵出して残虐行為を行った関東軍をはじめ、結局は多くのアジア人、日本人を地獄に突き落とした当時の軍部は全く褒められた存在ではありませんが、だからといって明治以降から昭和初期までの日本について全否定するのは極論でしょう。

サヨク連中は同意しないでしょうが、当時の日本が今みたいに「9条」なんてなものを掲げていたら、他のアジアやアフリカ諸国のようにあっという間に日本は欧米人による植民地化は不可避だったはずです。
そうなった場合、日本人以外に白人に対抗しうる非白人は当時存在しなかったのでヘタしたら21世紀のこの時代においてもアジア・アフリカ諸国は白人連中による植民地支配が続いていたかもしれません。

そう、日本は非白人で唯一欧米人に対抗できた国家であり、それゆえに非白人諸国の独立が早まったという先人による多大な貢献を我々子孫は決して忘れてはならんのです。

前置きが長くなりましたが、それらを踏まえた上での「教育勅語」です。
戦中・戦前の日本の全てを否定するバカ左翼がいる一方で、やたら美化するバカ右翼もいるのでこういうバカたちの言動には簡単に騙されんようにしないといけません。

全てを美化できんのは日中、及び大東亜戦争(太平洋戦争)と言われる先の大戦でしょう。
一部のアジア人に被害を与えたばかりでなく、日本国内の民間人にも多大な被害を出し、沖縄の人々は地上戦に巻き込まれ、都市部は焼夷弾で丸焼けにされ、広島・長崎は原爆を落とされて地獄と化しました。
朝鮮半島が未だに北と南で分断されているのは日本軍の惨めな敗退により軍事力の空白ができたことによるものでその罪は少なからずあります。
戦争するからには勝たなければならないわけですが、多大な犠牲と惨めな敗退を招いたのは極論すれば「教育勅語」そのものにあると言っても過言ではないかと。

こういう時は普段はあまり政治問題で参考にはならん毎日新聞みたいな左側の主張に耳を傾けたい。
3月29日の夕刊の特集が参考になった。

教育勅語は1890年に明治天皇が国民に与えたものですが、記事によれば早くもその4年後に文相になった西園寺公望「文明の進歩に少なからず障害を与える。皆さんは注意し、古く偏った考えを打破し、世界の文明に合わせた教育を進め……」(1895年4月、東京高等師範学校での訓示)と批判し、「女子教育を充実させ……外国人に親切に」などと書き込んだ「第2次教育勅語」の草案を書いたという。
しかも明治天皇もそれに同意して草案の起草を命じたというんだから、明治天皇すら当時から教育勅語は胡散臭いと思っていたんでしょう。
しかしこれは西園寺が病に倒れて話がなくなったとのこと。

記事によると教育勅語には「勅語衍義(えんぎ)」(1891年)なる解説書が出版されていて、それは私版ではあるものの天皇も「天覧」している公式の教科書みたいなもんらしい。
それによると、有名な一文「一旦緩急あれば義勇公に奉じ」(国家に事変があれば、勇気を奮い一身をささげて皇室国家のために尽くすべし=尋常小学修身書)については、以下のような解説になっているらしい。
「(臣民は)ただただ徴兵の発令に従いて己の義務を尽くすを要す……真正の男子にありては、国家のために死するより愉快なることなかるべきなり」

年寄りが10代や20代の青年たちに玉砕を命じた神風特攻隊、あれをやたら美化している右翼連中にはこのキチガイじみた文章も腑に落ちるんでしょうかね。
なんでも戦争を否定するのもおかしいですが、先の大戦みたいな大した大義名分もない負け戦に国から命じられて死ぬなんてのはまっぴらゴメンで、それを若い人たちに強要するなど以ての外です。

右翼連中は教育勅語については「部分的にいいことが書いてある」とかよく抜かしとるんですが、それは「親を大切に」ってな「わざわざ言われんでも分かっとるわ!」ってなアホみたいな部分なんですが、毎日新聞によるとそれも甚だ怪しいらしい。

「爾(なんじ)臣民父母に孝に」の項は「一国は一家を広げたもので、君主が臣民に命じることは一家の父母が子らに言いつけることと同じだ」、「以(もっ)て天壌無窮(てんじょうむきゅう)の皇運を扶翼(ふよく)すべし」(かくして天地とともにきわまりなき皇位のご盛運を助け奉るべきなり=同)も「臣民は君主の意を体し、逆らってはならない。服従は臣民の美徳である」

要はなんでもかんでも「親みたいなもん」である君主に結びつけて、その君主が言うことは素直に聞けということなんですな。
んで、君主=天皇ってのは単なる傀儡みたいなもんでぶっちゃけ政府(=軍部)の言うことは逆らわず素直に服従して、国のために死んで報いろって話です。

んで、この気持ち悪い文章と傀儡的存在の天皇の写真とを各学校に掲げさせて、文部省学校防空指針の「人命より重視」ってなのに従って、これを火の粉から守るのに空襲で亡くなった校長も多いとのこと。
ホンマ気持ち悪い話です。

教育勅語の発布が1890年、当時この教育を受け始めた10代くらいだった子どもが軍部を掌握しだしたであろう約40年後に太平洋戦争に突入です。
(ちなみに東条英機1886年生まれ。どっぷりこの教育に浸かっている)
教育勅語によってバカになったジジィ・ババァどもによって勝てない戦争に駆り立てられ、7000万人の国民が地獄を見たという構図ですわ。

百歩譲って、マトモな部分があるとして、結果論として特攻隊みたいな不条理以外のナニモンでもないものを生み出し、そのツールとなった教育勅語を今更崇める必要性がどこにあるんでしょうかね??
そないに必要なら右翼が「いいこと書いてる」って部分を抜き出して「親は大切です」「友達を大事に」「勉強しましょうね」ってアホみたいな指針を新たに作ってはどうでしょうかね。ま、そんなもん普通いらんけどww

まぁ教育勅語を崇め奉る連中ってのは基本的に「ちょっとおかしい」と用心したほうがいいでしょう。ある意味、「真っ当な保守」と「バカ右翼」の境目かと。
「女性初の総理は彼女」とか持ち上げられてた稲村とかいうのがいい例ですわw
私から言わせればこういうバカ右翼が左翼連中の格好の攻撃の材料となって、わけのわからん議論になってしまうわけです。
戦前の日本の良かった部分、悪かった部分をもっと慎重に吟味せんといかんでしょ、右翼も左翼も。

私個人は支持してきた安倍政権ですが、籠池みたいな右翼バカに乗っかったってのは安倍とそのヨメも同類なんでしょう。
そろそろ賞味期限かもしれません。