ドキュメント・龍真咲退団公演千秋楽@宝塚大劇場
(2016/07/18 16:25)
夏の暑い日の宝塚大劇場です。
(この後に東京公演があるので本当の最終ではないのですが、本拠地である大劇場での最後ということになります)
今回はその詳細レポートを展開いたしますw
私が劇場についた16時半ごろはまだ最終公演を上演している最中くらいの時間帯です。
既に劇場周辺も劇場の敷地内もヅカファンでいっぱいです。
さて、退団パレードに来るのは初めてなので全くの部外者である私はどこで撮影ができるのかサッパリわかりません。
どこもかしこも生粋のタカラヅカファンの女性たちばっかりなので、全くのアウェーという感じで正直、居心地も全然よくありませんw
恐る恐る門をくぐって、劇場のエントランス前の数段階段になっているところを上がって、適当な場所はないかと周囲を見渡していました。
一眼レフを手にしながらわずか数秒ほど見渡していただけですが、尽かさず龍真咲ファンクラブのお偉いさんの女性から声をかけれらました。
「報道関係の方でしょうか?」
「いえ、全然関係ありません」
「ここで留まってもらっては困ります。すぐに移動してください」
この時はまだ公演中で劇場内の出入りは自由の時間帯でして、入り口からちょっと外れたところに留まるのを何故に阪急グループ(宝塚歌劇)の関係者でもない「単なるファン」に咎められるのか腑に落ちませんが、なんせアウェーの立場なので「すみません」と逃げ去るしかありませんw
やっぱり部外者なんかは撮影できる場所がないのかと途方に暮れてたところ、また別のヅカファンの方のお偉いさんっぽい方から声をかけられました。
その方は「撮影をするなら向こうの茂みになっているところがいい」と教えてくれました。ただし、マトモに撮影できるかは保証できないがという注釈付き。
お礼を言ってその場所へ。
確かにここは高くなっているので撮影もしやすそうで、ファンクラブの人たちの背後からの撮影になるので私の存在が目障りにもならなさそう。
しかもすぐ左が正門でして、ここで龍真咲は一旦停止することになりそうなのです。
その証拠にすぐ横に報道陣用のエリアがありまして、照明が設置されておりました。
さすがヅカファンのえらいさん、ここは間違いなく部外者にとってのベストポイントです。
さて、ファンクラブの人たちはずっと同じ場所に待機しているわけではなく、目まぐるしく時間を追うごとに配置を変えていろいろと移動したりします。
一体何をしているのかは部外者にはさっぱりわかりません。
公演が終わった時間を過ぎると更に劇を見ていたファンクラブの人たちが劇場から出てきてますます人が増えていきます。
公演が終わってもすぐにまさお(龍真咲の愛称)が出てくるわけではありません。
お風呂に入ったり記者会見などがあるためです。
(18:37)
代表する人の掛け声のもと、ファンクラブの人たちの歌の練習がはじまりました。
まさおが出てきたときに贈る歌のようです。
統率が取れています。
そして19時を廻ったころ、劇場に隣接する駐車場からプリウスが入ってきて目の前に停車しました。
(19:05)
まさおと同じ日に退団する生徒(タカラジェンヌ)さんたちをまず見送る流れのようです。
報道陣の撮影に応えて、車の周辺を一周したあと車に乗り込んで劇場を去っていきます。
(19:13)
次々と間髪なしに退団する生徒さんたちが来るわけではありません。
なんせ生徒さんが乗る車(この日のために用意されてもの?)を駐車場から廻してこないといけないわけですから。
結構ひとりひとり間が空きます。
この生徒さんのファンクラブの人たちはあそこに固まっておられるということでしょうか。立ち止まって何か挨拶されています。
私の目の前に広がっている白いTシャツの方々はまさおのファンクラブの人たちですが、別にぼ~~っとまさおが出てくるのを座って待っているわけではありません。
合間合間は指揮する代表者が全員を一回立たせ、退団する生徒さんが来るタイミングで全員を座らせ、生徒さんたちを拍手で送りだします。
(19:32)
そして、19時半過ぎ・・・ファンクラブの人たちが慌ただしく動き始めました!
とうとう、まさおの登場のようです!私が劇場に来てから既に3時間が経過していますww
ファンクラブの人たちもお手洗いとかどうなってるんでしょうか??ww
(まぁ劇場に入ればトイレはありますがw)
そして「おぉぉぉ」という女性たちのどよめき声が上がりました。
ロールスロイスの白いオープンカーが目の前に滑り込んで来たのです!
さすがトップスターですw
さて、ファンクラブの方たちの贈る歌とメッセージ、それに対する龍真咲のお礼を返す様子については写真で撮ってもどうしようもありません。
動画で撮りましたのでご覧ください。
まさおがファンの歌にダメ出しをしますw
龍真咲・退団@宝塚大劇場
(19:48)
オープンカーで去っていく龍真咲。
やっと終わったか~と帰ろうとしたところ、ファンクラブの人が「座りま~~す!」の号令。
もちろん号令はファンクラブに対するものですが、私もちょっと留まることに。
なんか猫背みたいな感じでバツが悪そうに歩いてくる一見「フツーのお嬢さん」って感じの生徒さんw
ヅカファンの人たちもその振る舞いに笑ってます。
でもやはりタカラジェンヌ、お綺麗な方ですねぇ。
それにしても送り出す順番がイマイチよくわかりませんなw
(19:56)
最後の生徒さんを見送って大団円です。
いやぁ~すごかったです。
龍真咲どうのこうのより、やはりヅカファンの人たちです。
この方たちの統率とかマナーとか本当にお見事でした。
上のアップしたすべての写真を再度見てもらえればわかりますが、彼女たちの中にスマホやカメラで生徒さんたちを撮ったりしているものは誰一人いません。
この敷地内で撮影しているのは私のような部外者だけです。
16年もの長きに渡って応援してきた彼女たち(一部男性もいますが)こそ龍真咲の本拠地での最後の姿を撮りたいはずですが、それを封印して退団していく生徒さんたちに精一杯拍手を送り、その姿を自分たちの目に焼き付けているその真摯な行為と美学こそ、彼女たちヅカファンの真髄だと思います。
そして分かったことがもう一つ、生徒さんの退団公演千秋楽においては劇場の敷地内に私のような部外者は立ち入ってはならないということです。
実際は規制はかかってないんでしょうがそういう問題ではない。
ここは生徒さんとファンクラブの方々だけの空間であることがヒシヒシと伝わったのでした。
(20:01)
劇場前にて。