ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

ピンク・フロイドを観た

今更ですけど、ライブ8のフロイドの様子をやっと見ることができました。
ライブ8がおわって1週間が過ぎてますが。わっはっは~。

ちかちーさん情報によって下記にて個別の4曲を簡単に観ることが。
http://music.aol.com/artist/main.adp?artistid=76669#

ロジャー・ウォータース、いましたねぇ!(当たり前か)
ロマンスグレーのいいおっさんになってるじゃないですかぁ。
若いときはブサイクだったのに、今じゃメンバーで一番かっこよくなってますね。

さて、ステージを見ると、思ったよりゲスト・ミュージシャンが少ない。
前のツアーのように、ドラムス、ベース(前はウォータースがいませんでしたが)、ギター、
キーボードがオリジナル以外にもう1セット別にいるのかと思ったのですが、基本的に
メンバーだけでしたね。

さて、何故か「Breathe」でスタートなんですが、なんでこの曲を選んだのか不思議ですねぇ。
個別にとりあげるような曲でもないとおもうんですが。
「狂気」内での他の曲を挟んでのリプライズ部分も強引な編曲で演奏されとりました。

「Money」は、前回のツアーのやたら長い女性コーラス部分やソロなどの中だるみがなくて、
今回はシンプルで非常によかったです。

「Wish You Were Here」はいつもの感動的なアコースティックからスタート。
それにしても、デイヴ・ギルモアの相変わらずの難しい顔に比べて、ロジャー・ウォータースは
時折笑顔を見せたり口ずさんだり、楽しそうでしたねぇ。まぁ、ギルモアは歌も演奏も
彼がとちったらえらいことなんで、そちらに集中してなかなか笑う余裕もないんでしょうが。
嬉しいことにギルモアの声はそれほど衰えておらず(・・・というか、フロイドの曲はそれほど
声量を必要としないんですが)、まだまだ大丈夫のようです。

彼の歌う「Wish You Were Here」に酔いしれていたら、画面が彼の顔をオフにしてる間に、
2コーラス目で急に歌がヘタクソに。
「あれ??」と思ってると、ウォータースが唄ってました。
あんたはヘタクソなんで、復帰第1弾とはいえ、無理に唄わなくて結構です。
せいぜい、「THE WALL」関連の曲くらいにしておいてください。

さて、最後の「Comfortably Numb」、この重厚な曲(というか、ツアーをするたびに
オリジナルから乖離して重厚で長ったらしい曲に変貌していったのですが)、ほぼメンバーだけで
演奏できるのかと思ったのですが、何ら問題なかったですねぇ。
今回は前回のツアーよりもずっとソロも短くなってましたが、ギルモアの泣きのギターは
何ら衰えておりませんでした。まぁ、ギターのことは僕はよぉわからんのですけど、フロイドの曲は
技術的にそないに高いレベルを必要としないんでしょうが、彼の正確な、そして我々を興奮させる
演奏を展開する技術は、小手先のテクニックを超越したものがあります。

「Comfortably Numb」では、ヴォーカルが2つのパートに別れ、片方をウォータースが
とるので期待していたのですが、あんま声は出てなくて、ちとガックリ。
もう人間も丸くなってしまって、「The Wall」当時の狂気じみた声も出せなくなったか。
(単に歳のせいとおもうが)
まぁ、肝心なギルモアの声が健在の限り、フロイドは不滅です。

最後はウォータースの呼びかけで、彼を中心に肩を組み合って、観客に挨拶。
ウォータースがフロイドをここまで巨大にしたという功績は疑いようもなく、
彼が戻ることで、またフロイドが新たに本格的始動することを願いたいもんです。