ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

東遊園地「阪神淡路大震災・1.17のつどい」

前々からこの集いに参加したかったのですが、これまでできなかった理由は交通です。
やはり行くからには朝5時46分の黙祷から参加したいところなんですが、自宅からでは始発に乗ってもその時間までに公園に行くのが相当厳しいんですなぁ。

震災20年の今回、土曜ということもあってどうしても参加しようと、いろいろ思案したところ、阪急の場合は西宮北口からだと早い時間から神戸に向かっていることを知りまして、前日に実家の尼崎に乗り込んで、当日は尼から西宮北口までの数キロを歩くことに。

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(2015/01/17 05:07)
三宮駅周辺です。それまで降ってた小雨もやみました。
早朝の5時にも関わらず、大勢の方たちが駅から公園に向かいます。
人混みは嫌いですが、さすがにこの日は嬉しくなりますねぇ。

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東遊園地の様子です。
この日の朝は私と同じように「20年」というのと「土曜日」ということもあって例年の3倍ほどが参加したとのこと。

写真で見るとぞっとするような人混みですが、当然ながら皆さん厳かな気持ちで参加されているので、押し合いへし合いとかも殆どなく現場は比較的静かで、通常の人混みと違って特に苦痛は感じませんでした。

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この集いは東北の方をはじめ、様々な災害の被災者の方々も参加されているようです。
上の写真に写ってる竹筒には「佐用町」の文字が。
当時大きく報道されましたが、兵庫県佐用町では数年前に豪雨で数名の方が亡くなられました。

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震災の追悼イベントについては他で行なわれているもので参加したことがありますが、例えば過剰な演出や、やたら注意事項が多かったり説教くさいボランティア主催者の主張、額を予め決めた半ば強制的な寄付金の徴収など、イマイチ心から賛同できないものもありますが、この東遊園地の場合はそういうのは全くありません。

黙祷の際も短めの女性の哀悼のアナウンスの後に電話の時報の音声が5時45分頃から流れ始め、46分になった時に「黙祷」の合図があるのみです。
すごくシンプルで洗練されている印象を持ちました。

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全く知らなかったのですが、会場では上の写真のようにボランティアの方が温かいものを振る舞ってくれます。
上のは紀州の梅とたくわんを入れてくれた雑炊みたいなやつですが、紀州のほうからわざわざ神戸に来て活動してくださってるんでしょうか。

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また別のボランティアの方々のテントでは大根やイモ類等の野菜がいっぱい入った汁物も振る舞ってました。
なんせ早朝3時過ぎ起きで飯抜きで数キロ歩いた後なんで、何れもめちゃ美味しかったです。寒いので体も温まります。感謝感謝です。

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6時49分。神戸の空も白み始める時刻です。
震災当日、地震発生から阪神各地は停電となったため、この明るくなり始める1時間が長く感じました。

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会場では菊の花を一輪もらうことができ、それを献花できるのですが、この撮影位置の背後でグルリと廻ってだいぶ先の献花の場所まで長蛇の列です。

私はこの行列を見て献花を諦めたのですが、「この寒い中、なぜにこんな行列してまで献花を??」というのが私の頭に一瞬過ぎったのですが、私とこの並んでおられる大多数の方々とではこの会場に来ている背景が全然異なる異なることであろうことにすぐ気づきました。恥ずかしい話です。

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献花する場所は震災関連で亡くなった方々の名が刻まれたプレートが壁一面に貼られてる施設でした。

会場では募金が募られてますが、募金をした後にボランティアの方からいくつかのひまわりの種をいただきました。
「はるかのひまわり」というものです。

当時小学校6年生だったはるかちゃんという女の子は震災で亡くなったそうです。震災の年の夏、そのはるかちゃんが住んでいた家の跡地でおおきなひまわりの花が咲いたらしく、その種を取って今日まで地元の方々が植え続けているそうです。
私もどこかに植えてみたいと思います。

この東遊園地のつどいがいつまで行なわれるか知りませんが、「20年」の今年のみならず、可能な場合はまた是非とも参加させていただこうと思います。

ちなみに東遊園地ではこの日の21時までこの集いをされていたらしいです。
長時間に渡りボランティアの方たちは本当にお疲れ様でした。

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(07:02)
東遊園地を後にし、近くの海へ向かいます。

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神戸では初めて見る日の出です。