ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

広島土砂災害と六甲山系周辺の住宅

広島の土砂災害については災害指定にするのが遅かっただとか、広島市の判断がどうだとかいろいろ言われてますが、正直な話、何をしようがあの災害は避けようもなかったでしょう。

大雨が延々降ってたのであれば、それなりに判断する余裕もあるでしょうし、それが昼間だったら迅速に行動もとれるでしょうが、あんな夜中の、しかもたった3時間ほどの出来事です。
例え夜中に尋常じゃない雨に気付いたところで、この短時間にどれだけ行動に移せるでしょうか?

広島市は災害指定地域の数が全国でトップらしいですが、それでも今回の被災地域の多くは指定されていなかったとのことで、つまり、日本にはあの地域よりももっと危険な場所が数えきれないくらいあるということです。
その地域に同じような雨が降ったら、間違いなく今回の広島市の以上の甚大な被害が発生するんでしょう。

「もろい花崗岩」「真砂土」という単語が今回の報道で頻繁に使われてましたが、花崗岩といえば真っ先に私は頭に浮かぶのは地元の六甲山です。

この周辺、住宅地としても人気なので、この脆い地質の六甲山系の山々にへばりつくように住宅が建ってます。
具体的な地名をあげると、神戸、西宮、宝塚、芦屋らへんになるわけですが、「こんなところに立派な家を建てて大丈夫なん??」ってところは数えきれないくらいあります。

まぁここらは平たい土地が少ないので、無理からに宅地造成をしているわけですが、いくら住むところがないとはいえ、死の危険が少なからずあるところに何故住まなければならんのか、ホンマ今後はもうちょっと住む側も思案すべきでしょう。

人口もドンドン減っていき、全国で空き家も急増しています。
一時期よりも土地や家も探しやすくなってきているはずです。
もう今住んでしまってる人は仕方がないとして、そもそも論として、これから引っ越すことがある方はさすがにすぐ背後が山なんてところは避けるべきであって、勝手に変なところに住む住民のために1基1~2億円もする砂防ダムをあちこち作る余裕なんて国にもありませんわ。
業者はこれからも変なところにドンドン宅地造成をするでしょうが、買ったり借りたりする側がそういうのを選択することを控えるべきです。

ぶっちゃけ、六甲山周辺で大規模な土砂災害が発生することは避けられません。
近いうちに必ず起こるでしょう。
先日の台風11号でも大きな土砂崩れは2箇所(神戸市北区と西宮市)で発生したらしいのですが、砂防ダムがあったので被害は辛うじて避けられたようです。
※全体では21箇所も発生したらしい(六甲砂防事務所HPより)

しかし、これは偶々運がよかったとみるべきで、今後も六甲山系のあちこちで発生するであろう土砂崩れの被害からは逃れきれんでしょう。

国や自治体にばっかり頼るのも限度があります。
六甲山系に住んでしまった住民としてこれら災害についてもっと神経を研ぎ澄ますしかありません。
もちろん、私もその一人です。

イメージ 1
六甲の麓の神戸~西宮の街並み。左側に六甲があります。
写真に写ってる所はまだ危険は少ないですが、もっと恐ろしい場所に住宅地が拡がってます・・