ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

Pink Floyd:The Dark Side Of The MoonとYouTube

音楽好きの人に「あなたがこの世で好きなアルバムを10個あげろ」と問われてすぐに答えられるだろうか?
私はこれは相当悩む。
・・が、「あなたがこの世で一番好きなアルバムをあげろ」と問われれば私の場合、即答できます。
 
Pink Floydの「The Dark Side Of The Moon(邦題:狂気)」です。
 
イメージ 1
このアルバムだけは私にとって別格です。どんだけ聴きまくったかわからないし、聴けば聴くほど新たな発見がある別格のアルバムです。
 
Pink Floydは「プログレッシブ・ロック」というジャンルになります。「前衛的なロック」ということです。
単なる楽器による音だけでなく様々な効果音が入ってたり、時には歌なしで延々20分以上の楽曲、はたまた何か小難しい歌詞を並べたりしております。
 
そんなジャンルの音楽ゆえに「こんなのは音楽じゃない」という声もありますし、そういう感想もわからんでもないです。単純にメロディーの良さを追求してるだけでないからです。
じゃあ、私はそのような批判に対してどう応えるか。
 
「確かに。これは単なる音楽じゃなく、音楽を超えた代物なので
と言います。
 
ピンク・フロイドのアルバム全部がそうとはいいませんが、少なくともこの「狂気」に関しては個人的にはそう思っております。唯一「神がかってる」といえるアルバムです。
 
この「コンセプト・アルバム」ではいろんなテーマを取り上げてます。
「時間」「金」「自分の内なる狂気」など。これがノンストップで約40分流れるわけですが(当時はレコード盤だったため、A面とB面で分かれるのでCDで聞くとそこでは途切れる形になる)、正直な話、ポップな面は殆ど皆無。シングルとしては「Money」がヒットしたくらいで、突出した曲はありません。アルバム全体がひとつの作品なのです。(Pink FloydサイドはiTunes Storeで楽曲がバラ売りで配信されていることに抵抗している)
 


全然ポップでないこのコンセプト・アルバム(1973年リリース)、知らない人からすれば、そんなアルバムは一般人には理解し難く、一部の私みたいなケッタイなヤツしか聴かなかったのでは??と思うかもしれませんが、全く違います。
全米ではBillboard1位、本国の全英で2位、日本でもオリコンで2位を記録しております。(そのときのアルバム・チャート1位は天地真理
 
それだけではなく、先にも言いましたとおり、通常のポピュラーな音楽は何回か聴いてると飽きてくるのですが、聴けば聴くほど味が出てくるこのアルバム、その繰り返し聴くことで今のCDや圧縮ファイルと違い、当時のビニール盤は磨り減っていってしまいます。んで、また買い直さなければならないことになり、延々そういうことが繰り返されることで、このアルバムはなんと、Billboard200に741週連続、15年間もチャートインし続けました。(今も当然破られていない・・というか二度と破られないであろうギネス記録」
現時点で全世界で5000万枚を売り上げたといわれておりまして、全世界のアルバムの中で史上3位ともいわれております。(これについてはちゃんとした統計がないため、マイケル・ジャクソンのスリラーが1位という以外は、統計を出すところによってバラバラ)
 
10代まで「ポピュラーなもの」について懐疑的だった私ですが、この事実を知って以降、「いいものはやはり世間に認知される」という認識に変わりまして、大衆の感覚というものを信じるようになった次第です。
 


さて、私がこよなく愛するアルバム、「Pink Floyd The Dark Side of The Moon」でグーグルで検索をかけてみてください。日本版のグーグルでもGoogle.comでも1ページ目の上段にYouTubeのThe Dark Side Of The Moonがリストアップされるはずです。
 
これがなんと、私が5年前にアップした動画なんですわ!!
(今日気づいた!)
 
「そんなもん、おまえ単に違法アップロードしとるだけやんけ!」とお思いでしょうが、自分がアップした動画がこの世界を代表するアルバムを検索かけて2番目とかにヒットするなんてのは本当に恐悦至極でございます。
しかもこの動画は単にアップしただけではなく、自分でWindowsムービーメーカーで歌詞を足したもの。
それなりに手間暇かけてるので尚更うれしいものが。
 
なんせ世界的に有名なバンドゆえに似たような動画は数多ありまして(そもそも元のコンテンツは普通に売りだされているビデオテープ)、アップした同時は数年立っても2万ビューいくかいかないかくらいの動画やったんですが、5年の月日を経て徐々に化けてきました。
既に著作権元からの条件付きの認証を受けてるため、削除されることも恐らくありません。
 
・・とまぁ、何故に急にこのアルバムについて取り上げたのかというと、別にYouTubeの自慢をしたかったわけではありません。
 
間もなく大阪にもやってくる金環食があるからです!!
 
次はこのアルバムについて述べます。