ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

陸前高田市(1)~海から5km上流地点

東北の旅3日目、早朝に松島の日の出を見たあとに塩釜のホテルをチェックアウト後、仙台駅に南下して今度は一気に長距離バスで岩手県陸前高田市まで移動。バス移動の所要時間は3時間半です。
 
現在、山の手に所在している陸前高田市の仮説の市役所前にてバスを降りました。
 
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(2012/03/18 12:43)仮設の市役所。
 
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そして山を少し下って、平地の津波被災現場のほうへ。
当然ながらこういう高台の家屋は全く無傷といった感じなんですが・・
 
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仮設の商店街。
あのスーパーのMAIYAもこの仮設商店街にありました。とりあえず、おみやげもこの商店街で何個か購入。
ワタクシ、通常はおみやげなんか誰にも買わんのですが、今回の旅だけは例外です。現地にお金を落とす目的があるんで。
 
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MAIYAの店内。東北のスーパーに入るのは初体験ですが、売ってるお菓子とかも大阪で売ってる物とほぼおんなじですな。
 
レジを打ってる店員さん、老若男女さまざまなお客さんたち・・・当たり前の話、一見皆さん普通に黙々と仕事されたり買い物されたりしてますが、この人達の多くが悲惨な現場を目の当たりにし、親族や知人が亡くなるという大変な状態であるということを想像すると、心臓がバクバクしてきて締め付けられるような感じになりました。
 
例えば、石巻市が数字上は最も甚大な被害を受けてますが、地形の関係で大した被害を受けてない世帯も多く、「街が壊滅状態」というのは語弊があります。
しかし、この陸前高田とか次の日に行く南三陸ってのは街の主要部分全体が津波で流されてしまっているので、目にする人々のほとんどの方がこの一年の間、想像絶する経験をされてきたと思うのです。
それを考えると本当にスーパーで体が震えてきた次第です。
 
おみやげを買ったり飲料水を補充したりして、早速川沿いを下流に下っていきます。
 
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ほっかほっか亭がトラックで営業してました。ご苦労様です!といった感じで、何とも頼もしい。
 
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延々と続く津波の被災現場。
左側が気仙川でして、それに沿うような形で盛土があったんですが、上の写真のように道路を跨ぐちょっとした鉄橋を見て初めて気づきました。
この盛土は大船渡線の軌道敷です。
レールとか枕木などの鉄道の構造物が殆ど撤去されてるのでその面影が現在は殆どない。唖然としました。
 
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まだまだつづく被災現場。川を渡る大船渡線の鉄橋も津波で一部が流されています。
 
さて、上の写真の右側奥にある大きな橋、この橋を渡ろうとしたところで「あれ??」とおかしい事に気づきました。
 
 
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川沿いを2キロほど歩いてるのにテレビとかの報道で映ってたスーパーのMAIYAなどのでかい建物が全然見えてこない。
ここで私はバスを降りてから初めてiPhoneを取り出して、地図とGPSで現在値を確認してみると・・
 
下流に下ってると思い込んでたのが真逆、上流に向かってたことに気づきました。
気仙川沿いに延々と続く被災された土地・・・通常は上流に行くほど被災状況は軽微になるという固定観念があるわけですが、上流方向もひどい状態であるため、方向音痴の私は完全に誤った方向に決め付けで歩いてしまってたのです。
 
この橋の地点、気仙川河口より約4.7kmもあります。
そんな上流にも関わらず、大船渡線の鉄橋を破壊するほどの威力を持った津波がまだこれより先の上流まで遡上していったみたいなのです。
 
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上図の川をわたっている橋がその地点。(地図の左上。「12」の四角の下)
黄土色に着色されているところが津波の被災地。(旺文社「復興支援地図」より)