20ミリシーベルトという基準(1):放射能に関する基礎知識
今回の福島での事故に当たり、日本の原子力安全委員会は、このICRPの定める緊急時被ばく状況の国際的な目安の中から、最も厳しい(安全寄りの)数値=年間20ミリシーベルトを基準に選び、政府はそれに従って避難等の対策を決定した。
といいますのも日本はもともと法的に年間1ミリシーベルトを基準としておりまして、暫定とはいえ簡単に20倍にしていいのかという疑問が出てくるからです。
尚、ドシロウトゆえ、誤ったことを書いている場合はご指摘ください。
(東電HPより)
「シーベルト(Sv)とベクレル(Bq)」の関係について、よく例にあげられるのが硬貨。
500円玉1枚と100円玉3枚と10円玉2枚があったとします。
硬貨の枚数=6枚というのが謂わば「ベクレル」、金額=820円というのが「シーベルト」となります。
【自然放射線】
地球上に住む人間が受けてる放射線の内訳は以下になります。
日本の平均だけをみると、世界平均より低い値となります。
カリウム自体は人間が生きていくうえで必須の成分ですが、カリウムにはそのうち必ずカリウム40という放射性物質が0.0117%含まれてります。これは岩石の中のだろうが海中のだろうが体内のだろうが、そこにあるカリウムに必ず0.0117%含まれているんだそうです。
以上の知識を踏まえて、年間20ミリシーベルトや食物の500ベクレル/kgという暫定の規制値が妥当かということです。
(つづく)