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一応、風景写真がメインです

尖閣ビデオ公開:その保安官のインタビュー

尖閣の動画がYouTubeに投稿されて世間が大騒ぎになっていた先週末、読売テレビに当事者と名乗る者から電話があった。
電話越しとはいえ、応対した山川記者はその緊張感からホンモノの可能性が高いと睨み、先方が指定した神戸市内で落ち合うことになる。2時間ほどインタビューをしたとのこと。
 
大体において既に報道されてますが、今朝、読売テレビで山川記者が説明しておられたのでここでまとめます。
 


 
インタビュー時、周りを警戒しながら緊張した面持ちで話すその保安官は、
ビデオ映像は国民が見る権利がある。もともとこの映像は機密と呼ばれるような扱いではなく、何をもってして『機密』とするのか疑問がある」と述べたとのこと。
国会で6~7分のビデオ映像だけを一部の議員だけに公開した件で更にこの保安官は「機密に値しない映像がこのまま国民に見られることなく葬られるのでは」と危機感をもったらしい。
 
海上保安官という職を失うことはもちろん覚悟している。但し、国家公務員法に反すると「守秘義務違反」に値するかは今後議論の余地があるのでは。また国民全体の倫理観にそぐわないのであればその刑は甘んじて受ける」という主旨を話した。
 
この機密漏洩については、昨日の報道でもあるとおり、専門家の間でも意見が分かれいるが仙谷という官房長官のオッサンは「厳しく」対処するらしい。
日本の領海を侵した上に海保に対して危険な行為をした中国人にはアマアマの寛容さを示した後ゆえに、コイツの「厳しく」については日本人であるならば誰でも疑問をもつだろう。
 
公開した保安官は自分が尖閣の衝突現場にいたわけではなく、その現場の第11管区の保安官たちが政府による動画の非公開の措置に対してどう思われているか自分はわからないとしたうえで、「正義感または現場の保安官を代弁してこの動画公開を行ったというおこがましい気持ちはない」とした。
 
自分の考えを広く知ってもらいたいという主旨が本人にはあるとのことで、これらのインタビューは、今後は日テレ系で公開されるかもしれない。
また2時間に及んだインタビューだが、すべての話に対して裏づけがとれてるわけではないので山川記者もその内容のすべてを話すわけにはいかないとのこと。
 


 
01年の海保と北朝鮮の銃撃戦はフツーに一般に公開されていたことは誰もがご存知のはず。
中国への配慮とかというワケのわからん理由で今回のビデオ映像を変に「機密」扱いにしようと躍起になった現在の極左政権。その本来なら機密でもなんでもなく、実際に保安官なら誰でも見れるような状態だったというビデオ映像の公開が「守秘義務違反」となるのか。
現政権とこの海上保安官に対する世間の評価および措置に注目したい。
 
インタビューの最中、家族に話が及ぶと涙したという43歳の保安官の覚悟とはどのようなものだったのか。