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[コロナ恐慌]原油先物・5月限マイナス40ドルの衝撃に続き、6月限も大暴落

www.newsweekjapan.jp

 

原油のえげつないダブつきゆえ、先物の価格とはいえ「原油を受け取ったら逆にカネがもらえる」ってな訳のわからん状態に。「車にガゾリンを入れたら漏れなくカネがもらえる」ってなことはもちろんありえず、日本の場合は物流コストは勿論のこと、そもそも税金が高いので極端にガゾリン価格が下がることはないでしょうがそれでも今後どんどん値を下げるでしょう。既に米国内でのガソリン価格は1ガロン(=3.8リットル)当たり1ドル(=約107円)を切ってるようです。

 

 

改めて話を戻すと、4月20日に5月限の価格が史上初めて0ドルを割ってマイナス37.59ドルを記録したのは5月渡しの原油先物の期限が4月21日ということもあったようですが、6月限にもその余波が。

 

www.bloomberg.co.jp

 

上記の記事では「一時42%安の1バレル=11.79ドルに下落した」とありますが、その後16ドル付近まで戻したものの更に暴落、結局一時6.90ドルまで下落しております。

こんな価格ではいくらコストが低い中東の陸上油田でも損益分岐点が27ドルと言われてるので大赤字、コストの高い北米シェール油田なんかは4年前に分岐点が65ドルと言われてました。今や軌道に乗った生産設備はコストが下がってるでしょうがそれでも40ドルを下回ることはないはず。シェール関連の企業はバタバタと倒れていくことは免れないかと。

 

当初のロシアや中東はその「北米シェール排除」が目的だったこともあったんでしょうがコロナの影響がひどすぎて自らの首をしめることに。

1月の高値が65.65ドルだったのでわずか3ヶ月半で10分の1。石油を買う側の日本にとってはメリットがあるでしょうが、さすがにこの急変動は負の影響が巨大過ぎてメリットも吹き飛ばされます。