［新型コロナウイルス］湯浅町の感染者と中国人観光客

2015年の秋、旧国鉄時代の特急くろしお号の車両が引退するということで和歌山方面へ行ったのですが、乗り継ぎの関係で和歌山の湯浅町に途中下車しました。 

なんせ乗り継ぎの時間潰しで降りただけなので30分ほど町を廻っただけですが、写真はいずれもその時のものです。

湯浅駅前。

以下、当時私が現地でブログに書いた内容です。

湯浅町ってとこで降りて、空き家の軒先の朝顔を撮ってると背後から「どこから来はったん？？」の声。
振り返ると還暦過ぎくらいの男性の方。

兵庫県ですわ～と答えると、兵庫のどこになるん？？と聞いてくるので、詳しく答えると、あそこは有名な寺があったなぁ？？ってな感じで気さくにドンドン話してくる。
私もゆっくり話して逆に湯浅町のことなんかを聞きたいとこなんですが、なんせ列車のダイヤに追われてて、時間がないんですわ。

まぁ当時は和歌山の小さな町だし、そないに観光客とかも来ていないんだろうなと思っていたのですが・・

その小さな町が先週末、例のコロナウイルスの感染者が出て急にクローズアップされたわけですが、東京や大阪とかならまだしも、なぜに湯浅町にどういう経路で？と普通に疑問だったんですが、感染した医療関係者が東京かどこかにでも行って感染したのだろうと思っていました。ところが報道を見ていてビックリしました。

ここ1〜2年は湯浅町にも中国人観光客が毎日のように来ていたらしいのです。しかも例えば春節の時期である昨年の19年1月から2月までの中国人の宿泊客は約1500人！

大分和歌山寄りの関空から特急を使っても2時間近くかかるはず。もちろん、この湯浅町にやってきた観光客から感染が拡がったかは不明ですが、その可能性ゼロではないでしょう。

まさかインバウンドの影響がこの町にもあるとは思いませんでした。

私も京都のオーバーツーリズムとかで中国人観光客についてはネガティブな発言ばかりしとりますし、今回はその観光客のせいで感染が広まってるわけですが、数ある観光地の中からどうやって調べたのか観光地として決してメジャーでなあ湯浅町に泊まりがけで来るとか尊敬の念すら抱きますし、日本人として感謝の気持ちも湧いてきますわ。

国内旅行でこの町に泊まる人がどれくらいなのか知りませんが、そもそもどれだけの日本人が湯浅町のことを知ってるでしょうか？　ホンマ有り難い話です。

日本も勿論そうですが中国でも新型肺炎が早く収まることを願うばかりです。