秋の美瑛・美沢開拓碑と三愛の丘、そしてひまわり
秋の美瑛シリーズ、やっとこさラストです。
玉ねぎですねぇ。
美瑛は寒暖の差が激しいため、甘い玉ねぎが収穫できるんだそうです。
さて、青い池からずっとなだらかな下りを市街地方面へ向かって走っていると、小さな神社が。
美沢地区というところにある美沢神社です。
その横に石碑がありました。
こういう碑を見ると、改めて自分たちより僅か数世代の先輩方がこの地を素手で切り拓いたことを再認識させられます。
美沢小学校の校庭。
毎日暴力事件が起こるような荒んだ尼の小学校じゃなくて、こんな芝生の長閑そうな小学校に通いたかったですわw
とうもろこし畑ですね。
美瑛は同じ地域で小麦や馬鈴薯、とうもろこしなどなどいろんな作物が作られているがゆえにパッチワークのような美しい風景が広がっているんですな。
「三愛の丘」と呼ばれる展望公園です。
つづいて「四季彩の丘」を目指します。
カメラマンのなかには人工物が一切ない「自然」のみを撮影対象とする方もおられますが、私の場合は実はそういうものに殆ど興味ありません。
紅葉もそりゃカナダの国立公園や北海道の大雪山のほうが京都よりもずっと色づきが綺麗でしょうが、紅葉の木々があるだけでは着いた瞬間は感動してもそこから大して代わり映えがない風景がつづけば飽きてくるでしょう。(飽き性の私の場合の話ですw)
やはり、建造物があったり、回遊式の庭園であったり、嵐山を借景にするなど、人的な意図や人工物があったほうがより紅葉も映えるってなもんです。
美瑛にしてもそうです。
遠くに見える十勝岳連峰や一部防風のために残した原生林以外はすべて人工的なものです。
美瑛の場合は見た目の美しさを意識して風景を作り上げたわけではありませんが、地形を無視して地図上で分けられた区割りとその区割り毎のバラバラの作物、広大な土地にポツリポツリと見える家屋やサイロ、起伏の激しい丘を貫く道路があってこその美しさです。明治より前の原生林のみだった時代よりも今のほうが美しいのは間違いないでしょう。
もちろん、北海道には大自然を堪能できるスポットがいくつもあるでしょうが、私の場合はこの広大な景色のその殆どが人の手によって、しかも僅かここ150年で作られた美瑛の風景がホンマどこも美しく感じられ、今後も何度も来てみたい場所となりました。
そして美瑛観光はやはり車よりもチャリ(電動アシスト付きが必須w)をオススメしたいです。
チャリでこのアップダウンを走る爽快感は相当なもんです。
さて、いろんな美瑛の有名スポットをチャリで走りましたが、有名なところであれば事前にネットで写真を見ていたり、現地に付く前から期待感も高まっていたりするわけですが、今回の三愛の丘すぐ近くの道路上で不意打ちを喰らった場所がありました。
これは7月の撮影らしく、普通の畑っぽく見えますが、10月に私が見かけた光景は下の画像です。
このひまわりは緑肥(りょくひ)と呼ばれるもので、土地の地力の増進などを目的に、春や秋にかけて栽培されるんだそう。
美瑛町では、町とJAで「景観緑肥」ということで、”農業者の土づくり”と”観光の町びえいとしての景観づくり”の両面から栽培を後押ししているとのこと。
現地からもスマホで記事を投稿しましたが、こういう犯罪行為は絶対やめましょう。
以上、北海道美瑛のチャリ散策でした!