ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

ビットコイン、幻滅したその価値

ビットコインについて3回目の記事です。
9ヶ月のブランクを空けてしまいましたがw
さて、皆さんはビットコインは既に購入済みでしょうか?

私が最初に記事にしたのは今年2月末、ビットコイン史上最高値の1,200ドル突破という記事をアップしました。
この時、私の記事を参考にしてビットコインを買っていた場合、貴方はえらいことになってることでしょう。
今月に入ってから1ビットコインが最大19,500ドルを突破しております。
約16倍の暴騰です。

当時私は1000万円をビットコインに投資していたので、1億6000万円に・・・
と言いたいところですが未だかつてビットコインは買ったことがありませんww
口座すらまだ開設してませんw
なぜか。
既に当時仮想通貨売買の口座開設には写真付きの身分証明書を提示することが必須だったのですが、私、そういう証明書を何ひとつ持ってなかったんですなw
この夏にアメリカに急遽飛ばされたので切れてたパスポートを再度取得、それでやっと開設可能となりましたが、既に相当暴騰していたので私のビットコインに対する熱はとっくに冷めてました。

さて、「ビットコインは詐欺」ってなことをアメリカの金融業界のえらいさんが発言したりして話題になってますが、その発言は正しいのか。
答えは「NO」です。
詐欺行為というのは特定の人物が意図して誰かを騙し、不当に利益を得る行為です。
じゃあビットコインはどうなのか。
非常に乱暴な言い方になりますが、ビットコインは基本的に誰も制御できません。
誰か特定の個人や集団が好き勝手にできる代物ではなく、誰か特定の個人や集団によって不正を働くことも不可能です。少なくともビットコインが誕生してから今までそのようなことはただの一度たりとも起こっていません。
※日本で発生したマウントゴックス事件は取引所に問題があっただけでビットコインそのものに問題があったわけではない
全世界の大勢の人が「帳簿」を持っており、10分毎に書き換わるその帳簿に対して不正を加え続けることは不可能というのが現在の一般的な認識です。

しかし、ビットコインはなんせブロックチェーン技術の先駆者であると同時に、問題点も多い。よってマイニングと呼ばれる採掘行為をして金儲けをしている集団「マイナー」やビットコインのソフトウェアのデベロッパー達がそのビットコインの改善について対立、またはマイナー同士の対立があったりしてビットコインは分裂を繰り返しております。

私がビットコインに対して当初思ってたより相当幻滅していることは未だに通貨としての意味をなしていない点です。

例えば日本なんかは通貨が安定していて、自国の通貨というものに対して無頓着でありますが、そんな国ばかりではありません。
ジンバブエみたいに1日で100倍になるようなインフレで全く安定していないクソ通貨を自国の法定通貨として使ってる人々、アメリカなどの海外に出稼ぎに行き、働いて得た僅かなお金を自国の家族のために送金する際に何割も手数料を取られる金融システムを使用せざるを得ない人々・・・こういう理不尽さを解決するものとして期待されたのがビットコインなのです。(少なくとも私や一部の人達はそうです)

じゃあ今、ビットコインはそのクソみたいな通貨やクソみたいな世界の金融システムの代用として機能しているかというと、未だサッパリです。
通貨は1日で20%の変動は当たり前、それに伴い送金の手数料も高めになってしまってるようです。
そして取引増大に伴う遅延に対する解決策もままならない。
「通貨」として殆ど機能しておらず単なる「投機」以外の何ものでもない。

同じ投資でも「金(GOLD)」なら価値がゼロになることは有りえませんが、ビットコインをはじめとする通貨は言うまでもなく何も現物がありません。
その名の通り、ビット・・つまり、0と1の数字が並んだデータのみ。後ろ盾はなく、企業も国も誰もその価値を保証してくれません。
2万ドル近く値を付けたビットコインですが、それを持ってる人たちが「無価値」と思った瞬間に1ビットコイン=ゼロドルになりえるわけです。

さて20,000ドル近くあげたビットコインはこの半月で暴落、12月30日21時時点で約13,000とおります。
これがまた近いうちに20,000ドルの最高値を更新するかどうかは不明ですが、私個人としてはビットコインの存在価値が年初に思ってたより期待はずれだったとの思いが今は強いです。

かといって、ビットコインがもしダメだったと仮定して、その他の仮想通貨/暗号通貨にも未来がないとは言えません。ビットコインの欠点を補って通貨として安心できる仮想通貨が台頭してくる可能性も高い。

ただ、現時点で気をつけなければならないのは各仮想通貨とビットコインが全くの無関係なのかどうか。つまり値動きに連動性はないのかという懸念。
またアメリカを中心に現在はリスクオン状態で連日ダウ平均が史上最高値を更新しているなか、ビットコインはじめ仮想通貨も単にこの投機マネーの恩恵をうけているだけではないのか。リスクオフに転換しても価値は維持できるのかという懸念。

現在、ビットコインの売買量でトップの国は日本です。(昨年までは中国だったものの今年は規制で激減)
じゃあ、日本でビットコインで買い物をしている人を見たことがありますか?
導入手数料はタダみたいなものなので居酒屋やビッグカメラLCCなどがビットコインに対応している店舗は激増しましたが、どれほどそれを利用していますか??

所詮、仮想通貨はまだその程度のもんということです。
過剰な期待は禁物ですわ。

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