ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

セブンイレブン・鈴木のオッサンの退陣とマスコミ

まぁ「老害ここに極まりまれり」といったところか。
80を過ぎたクそじじぃが何故にいつまでも権力に固執して陣頭指揮を取ろうとするんでしょうねぇ。

だいぶ昔にNHKプロジェクトX」でセブンイレブンを取り上げてたことがありましたが、感動された方も多いことでしょう。
「こんな立派な人がコンビニを立ち上げたのか!」と単純バカな私なんかは当時思わずセブンの株を買ってしまいましたよ!(すぐに損切りしましたがw)

30歳でイトーヨーカドーに中途入社した鈴木敏文氏はアメリカで既にあったコンビニ・セブンイレブンに目をつけ、それを日本で展開する契約をとりつけます。
・・が、まともなマニュアルがセブンの本社からもらえず、結局自分たち独自でマニュアルを編み出し、東京・豊洲での第一号店(1974年)へと繋げていきます。
大阪近辺に住む私なんかは80~90年代くらいまではローソンやファミマばっかで殆どセブンに馴染みがなかったのですが、その後のセブンの快進撃はご存知のとおりです。
結局米国セブンが傾いた時に助けたのはセブンイレブン・ジャパンという逆転まで起こしました。

セブンイレブンと他のコンビニとの徹底的な差は一店舗あたりの売り上げです。
店舗数を拡大することは今度のファミマとサークルKみたいに合併したりなんだりで容易にできるでしょうが、他のコンビニはどうあがいても店舗当たりの売り上げでセブンに全く追い付けない。
セブンは日販(店舗の一日当たりの売り上げ)がとうとう70万を超すレベルにきているといわれていて(セブン側は非公表)、他のコンビニはせいぜい40~50万円台なのでこの差は非常にでかい。

鈴木のオッサンなしで今のセブンイレブンがなかったのは間違いないでしょうが、既出のとおり、別に彼の自前のカネで立ち上げた「創業」でもなんでもありません。
あくまで、イトーヨーカドーが彼の案に賛同し、それに資金を投入するという先見性があってこそです。

プロジェクトXでは感動しましたが、まぁここ10年の彼の言動やセブンのふるまいを見ていると、ろくなイメージがない。
イトーヨーカドーの創業者の伊藤さんは穏健派らしく、彼の功績を素直に認めてヨーカドーグループの社長だ会長だと役職を譲るわけですが、それでこの鈴木のジジィは思いあがっていくんでしょうな。

ジジィがすごいのは認めますが、やはりネットで何かと言われているセブン各店舗のオーナーさんに対するひどい仕打ち(近場にいきなり新規の店舗を開店したり、異様に圧力をかける体質)は勿論彼が認めた上でのやり方でしょうからとてもじゃないが褒められた商法とは言えんでしょ。
そして、私個人の見解ではコンビニから出てくる大量の食品の廃棄物に対して、それの減少にどれだけ尽力したかは殆ど見えてこない。

今回の騒動の発端は鈴木ジジィが増益を出し続けているセブン社長をクビにしようと策略し、穏健な創業者の伊藤さんがそれに珍しく「No」と認めなかったことによるもの。ここからジジィの策略は瓦解していくわけです。
「息子を社長にさせる策略」を外資系ファンドからも疑われ、ジジィは会見で「寝耳に水」と言ったらしいが、セブン内部の人間からするとそうでもないらしく、それを疑わせる人事なんかはいくらでもあった模様。

今回の件でジジィは創業者を逆恨みしているのか「資金と経営は別にすべき」とぬかしたらしいが、このジジィこそ「私利私欲と経営は別にすべき」であって、それすら自覚できんほど老害に成り下がってるということしょう。
自分のイエスマンばかりで周りを固めて、80も過ぎてまだ信頼できる後継者すら育ててないところからしても、このジジィは既に経営者として眉唾もんでしょ。

まぁそういう胡散臭いジジィゆえか、私が好きな経済ジャーナリストの須田慎一郎氏とは20年来の不仲ということですが、今日の「そこまで言って委員会」にて須田さんがマスメディアの対応について語っておりました。
今回の退陣について須田さんがある週刊誌に批判記事を執筆したところ、圧力がかかって完全にボツにされたとのこと。番組ではピー音が入ってよくわからなかったのですが、それはセブン側ではなく別のXXXからの圧力いうことでした。
未だにタブー視されているゆえ、「鈴木さんの悪口は言えない」と語ってました。

セブンほど飛ぶ鳥を落とす勢いになると、あちこちの企業の利益に絡むためなかなかセブン批判をマスコミがしにくのは頷けますが、もう辞める耄碌ジジィのことすら批判できないとは全く不可解。

スポンサーから何からなんせカネが動くので大手のマスメディアほど大企業には及び腰になる。
大企業の悪事の暴露などについては、残念ながらネットに頼るしかないのが現状です。

とりあえず今わかっているのは、プロジェクトX放送の頃とは異なり、この鈴木敏文という男は特に世間一般から尊敬のまなざしを向けられることなく、この世から去ることになりそうという事です。

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