ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

「株価は見れないんですか?」

やたら東京拘置所の生活が如何なるものかという報道が繰り返される。
ホリエモン過酷な拘置所生活へ 宗男氏激白「人間の生活する所ではない」

拘置所に送られる容疑者なんてのは毎日毎日いくらでもいるわけで、なんで堀江氏だけなのかってのもあるが、それは当然彼の贅沢三昧からの転落に興味があるからだろう。

だが、想像するに彼が最も恋しいのはグルメ料理でも40畳を超えるリビングでもなく、「情報」であることは間違いない。
鈴木宗男氏は言う。「この情報化の時代に、情報が遮断される。新聞は捜査が終わるまで読めない。もちろんテレビは見られない。ラジオも限られている」

これまでの堀江氏の情報、特にネットを駆使した生活は尋常ではない。
ニュース配信やAV機器をはじめとする新製品などのチェックをはじめ、電子メール1日5000通、毎日ブログを更新していたわけではないが「毎日分」の記事は書き(確か2~3個ブログを掛け持ちしていた)、コメントやTBも確認、株価チェックも忙しい身でありながら20回はしていると語っていた。
これらを携帯やPCを使って、世界中どこにいようとアクセスしていた者にとって、一切遮断されるのは相当な苦痛だと思われ、彼が拘置された翌日に語ったとされたのが、「株価がみれないんですか?」「インターネットは?」などの発言。

何よりも「無駄な時間を過ごすこと」を嫌っていた彼だが、無駄どころか過去に積み上げてきたものを無にしてしまいそうな現状、一体これはなんなんだろうと率直に僕は思ってしまう。

今回の件が明るみになる前から思っていたことだが、彼は本当に足元を固めず急ぎ過ぎた。
ライブドア」は創業当初、「有限会社オン・ザ・エッヂ」という社名だったが、その資本金600万は堀江氏が出したわけではなく、創業メンバーの1人である有馬あきこ氏の父親から借りたものだ。
この有馬氏なんかが会社を去った理由は他ならぬ堀江氏の「会社を大きくすること」のみに力をそぞくことへの疑問からだったらしい。
オン・ザ・エッヂを創業した彼女が歩いてきた道

上記記事で有馬氏は「空気のような存在ながらも不安定なITのなかで“いかに誠実であるか”が自分の中でのテーマだ」と語っている。
堀江氏はあまりに背伸びをしすぎたとしか言わざるを得ない。

さて、堀江氏が知りたがっているLDの株価、先週の火曜以来ストップ安つづきで値がつかなかったが、昨日やっと155円で寄りついた。(終値137円)
このような暴落を招いた堀江氏をはじめとるする取締役たちには株主からの訴訟が待ち構えている。