ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

ポール・マッカートニー「アウト・ゼアー・ジャパン・ツアー」を観た!!(1)

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私が見に行ったのはジャパン・ツアー初日の大阪・京セラドームの追加公演です。
残念ながらやはり関西は関東と違って人口の規模が小さいためか、ポール・マッカートニーといえども、ドーム2日分を観客で埋めるのは厳しかったようです。
当日券を売り出すほどチケットは余ってしまってました。

先日も記事にしましたが、私自身は今回のポールの公演については以前から気になってたものの、大阪だけ日程がなかなか決まらなかったために結局うっかりしてチケットを取り損ねたんですが、追加公演の告知CMを見てゲットした口です。
それがなんと公演の1週間前!

「大阪のライブは他よりも盛り上がる」などと言われることもありますが、私が気になったのは、私も含めてですが「チケットまだあるみたいやし行ってみよっか」ってな連中は、発売と同時に購入した熱狂的なファンとは明らかに違うはずで、これはライブの盛り上がりに少なからず影響するのではという懸念がありました。
行くからにはやはり盛り上がった会場に身をおきたいものです。

他の日の公演に立ち会えないため一概には言えませんが、正直なところ、この日の公演の客の盛り上がりについては私は満足しておりません。
余り物のチケットだったため、私の席はスタンドの最上段で劣悪ではありましたが、そのせいか周辺の観客はアンコールの最後の最後まで座ったままでした。
ポールが去る時くらいはさすがに私は周辺がどうとかお構いなしに自ら立って拍手を送りましたが、それに釣られてやっと周辺が立ったような状態です。
座ったままライブを最後まで見るなど私は今回が初めてですw

ライブ中もノリノリの曲が多い中、特に体を揺らすわけでも手拍子するわけでもなく微動だにしない人も多く、「この人たち、曲を知らんのかな??」って感じでした。
アリーナのほうの盛り上がりが如何ほどだったかイマイチ遠すぎてよくわかりませんでしたが、ポールがこの日の客の反応についてガッカリしていないことを祈るばかりです。

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こんなステージがちっこく見える客席では盛り上がるのは無理か・・

まぁでもやはり観客の年齢層は高い。それが盛り上がりにも影響しているのかもしれません。
スタンドの階段を上がるのも一苦労という年配の方もいました。60前後の人なんてザラです。
逆に若い人も少なからずいまして(あまりいませんでしたがw)、それこそ老若男女が集う珍しいライブ会場なのではないでしょうか?
時代を超越したポール・マッカートニーならではです。

盛り上がりに対する愚痴はそれくらいにして、ライブのルポですw


19時15分頃、いきなり会場は暗転し、ライトに照らされたステージ中央へ向かって袖からポールが登場!
派手は演出なく普通の登場ですが、あのポール・マッカートニーの登場ですから否が応でも気分は盛り上がります!(私の周辺はそうでもないですがw)

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オープニングは「Eight Days A Week」です。
オリジナル曲は当時としては殆ど前例のない「フェードインから始まる」という曲です。
まさかこの名曲を生で聴けるとは・・と感慨深いものがありました。

※セットリストは別記事を参照

11年ぶりの来日とのことですが、私は11年前に来たことすら知りませんでしたw
要は11年前の時点では私はポール・マッカートニービートルズもそれほど興味がなかったのです。(もちろん、偉大なアーティストという認識はありましたが)

洋楽、特にロックなどは2000年以降、全くの行き詰まり状態になってしまってますが(個人的な認識ですw)、目新しいもので特に何も聴くものがないので、自宅にあった数枚のビートルズのアルバムをひっぱり出し、それを聴き始めたのが数年前。
それまでろくに聴いたことがなかったのですが改めて聴いてみると、「おや??」と惹かれる曲や新たな発見が出てきて、まだ自宅にない他のビートルズのアルバムも揃え始めるという流れに。
そして、最後に揃えたオリジナル・アルバムが「Please Please Me」(ビートルズのファースト)と「Abbey Road」(ビートルズの事実上のラストアルバム)でした。
これらを揃えた頃には改めてビートルズの凄さを再認識して、Anthologyの各アルバム(ビートルズのデモなどを主に収録、2枚組で1~3がある)にも手を出し、現在に至っております。

ビートルズといえば、既に私が生まれた時には解散しており、物心ついた頃には既に「偉大なる過去のバンド」
中学から洋楽を聴き始めるも、ビートルズはあくまで「懐メロ」みたいな認識で眼中にはありませんでした。「ツェッペリンやディープ・パープル以降がロック」という考え方です。
しかし、結局はグルっと一周してきて原点であるビートルズにたどり着いたという感じでしょうか。

私が聴いていたアーティストは何れももちろんビートルズ以降のものばかりで、ビートルズの後輩にあたる連中。
それらで今も現役でバリバリのアーティストなんてのは殆ど皆無に近い。
U2エアロスミスくらいしか思い浮かびませんわ。
その殆どが人気の凋落、もしくは解散、もしくは「死去」に至っております。

そういう厳しい業界において、ビートルズの解散以降、いろんな浮き沈みを体験してきたであろうポール・マッカートニーというアーティストが極東のこの日本にて、同じ空間で(めちゃ離れてるけどw)大勢の観客を前に元気いっぱいでパフォーマンスしている姿を見ていると、「ほんとうに素晴らしい」としみじみ思うとともに、同じ時代を過ごしたことのないあの偉大はビートルズというバンドのナンバーを生で聴けることの非現実的な状況・・あたかも夢でも見てるかのような感覚が湧いてきました。

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だいぶ話が逸れてしまいましたが、次はもうちょっとライブのルポを書きますw