ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

NHKスペシャル「ここまで来た!うつ病治療」

まぁ日本のうつ病治療ってのはええ加減なのが多く、周辺の状況を見てても治療しにいってんだか悪化させにいってんだかよぉわからんってのがやたら目につくし、そういう事例も多く報道されている。
胡散臭い問診の後にやたらめったら抗うつ剤を患者に何ヶ月も何年もバカの一つ覚えみたいに延々と飲ませて、フラフラにさせるような治療ばっかりです。
 
「お化けが見える」とか「金縛りにあう」ってな奴は単に脳みそがおかしいだけと以前にも述べたが(頭がおかしくなってるという意味ではなく、つまりは脳に障害があるということ)、うつ病も世間では「心の病気」という表現を使うが、言うまでもなく実際は脳の障害であるわけです。
(話は逸れますが、実は腰痛を抱えてる方の殆どが実はストレスなどが原因・・・つまりは脳のほうに異常をきたしているのが原因ということがわかっております)
 
「うつ」とは脳のどういう障害か。
本日のNHKスペシャルによると、不安や恐怖を感じるのに重要な役割を果たす「扁桃体」、その扁桃体を制御するDLPFCってのがあって、うつ病についてはこのDLPFCの機能低下によるところが大きいらしい。この機能低下により、扁桃体をうまく制御できず、不安な感情などが増大するらしい。
 
イメージ 1
扁桃体Wikiより)
 
イメージ 2
DLPFC
 
この辺の分野においても先を行っている米国では、薬で全然改善されない患者について、前頭葉の外側面にあるDLPFCに磁気を照射して刺激を与え、DLPFCを活性化させることで扁桃体を制御させ、うつを改善させるという治療を行なっているようです。
 
番組では数名の患者の治療のようすをやってましたが、わずか数日受けることで患者はみるみる改善。10年以上も「うつ」で苦しんでた人もわずか数週間で大きく表情などが変わっておりました。
その専門医によると、およそ7割の患者に効果があるようです。
 
日本ではこの治療の認可がおりてないんで、このような治療が受けられるようになるのは相当先の話になりそうですが、横浜市内にある病院では重症患者にこの治療を行なっているらしい。
誰もがストレスを抱える時代で、今現在健康な人間もいつ「うつ」になるやわからん状態。
早いとこ世間に広まってほしいもんです。
 
 
あとひとつ、この番組で取り上げてたもので重要な点が。
問診だけで「心の病」の病名を医者が決めてきた経緯がありますが、これがええ加減であることも昔からよく言われている話。診る医者によって見解が異なるケースも多々あるとか。
具体的にいうと、「うつ病」、「双極性障害」、「統合失調症」の違いを的確に判断できてないわけです。
 
・・・がこれが現在、医者のええ加減な主観ではなく、客観的に判断できるシステムが日本でも普及しだしているとのこと。
脳血流の画像診断装置・光トポグラフィー(NIRS)というものなんですが、前頭葉の脳血流の変化を見て「心の病気」なのかそうでないのか、病気の場合は上記3つのどれなのかが判断できるんですな。
 
何か人間に質問などをして脳を働かせた場合、脳血流は以下の動きをするらしい。
 
・健康な人・・・瞬時に脳血流が活発化する
うつ病患者・・・血流の動きに変化がない
双極性障害患者・・・血流の変化に波がある
統合失調症患者・・・ジワジワと血流が活発化する
 
双極性障害(いわゆる「躁うつ病」)の患者は「うつ病」と誤診されることが多く、以前から問題になってますが、間違った治療を行うとそれこそ悪化するばかりで、何のための治療やらわけわかりません。
この診断は全国で現在12ヶ所の医療機関で行ってるらしいので、自分の治療法に不安な人は調べてみる価値はあるかと。
 
まぁほんと、全く症状が改善されんのにおんなじ病院ばっかり延々と行っている方が多いが、そういう場合はあっさり別の病院に行くのはゼッタイ有効であり、そうすべき。
特に薬を与えるだけの医者を信じるのはもってのほかで、延々と薬漬けで病気が改善するわけもない。
非常に胡散臭い医療分野だけに多くの専門家の意見を聞くのが当たり前と思う。
 
その胡散臭い医療分野にも光明が差してきたという番組内容でした。