外気温0℃の夜に身を晒す

休みの日は知人に会う前くらいしか風呂に入らんのだが、今日は雪の中の京都をかけずり廻ったので、さすがに帰宅直後に風呂に入った。

 

20時過ぎ、気持ちいい状態で浴室から出ると、洗面所のとこにいつも置いているバスタオルがない。

部屋中に水滴を垂らしながら、リビングの隅にうず高く盛られている洗濯物の山をかき分けるも、タオルは見当たらない。

 

となると、それがある場所は残りあとひとつ。

ベランダに干しっぱなしにしているとしか考えられない。

 

仕方なく、とんでもない外気のベランダにフリチンで出る。

案の定、物干しにあったバスタオルをもぎ取り、「さむっさむっ」とか独りで小躍りしながら急いで部屋へ。

そして、そのバスタオルを体に包むも、冷え切ったタオルが更に体温を奪っていく。

 

こんなことをしながら、突然死のあと腐乱死体で発見される近い将来の情景が頭を過ぎった、2012年2月の夜。