ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

仁川百合野町の芝桜(2)

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地震直後の百合野地区のようす。
http://lsweb1.ess.bosai.go.jp/index.html

地すべりの規模は、幅約100m、長さ約100mで、深さ15m、移動土塊は約10万m3に達し、崩壊土砂は、二級河川仁川を埋塞するとともに、家屋13戸を押しつぶし、34名の人命を奪いました。
http://web.pref.hyogo.jp/hs04/hs04_1_000000023.html

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この地区の周辺のようす。芝桜の位置より仁川を挟んだ対面を望む。

仁川だけに限らず、宝塚もそうですし、その他全国いたる地域で平地でないところ、またはすぐ背後が崖だったり山だったりしたところに宅地造成してると思います。
日本は平地が殆どないんだから当たり前です。

豪雨の時のみならず大地震の際にも土砂崩れは発生するわけですが、ただ雨と違って突発的に起こる地震の場合は前もって避難するわけにもいかず、この自然災害については無防備に近い状態といわざるを得ません。
ワタシが住んでる地域の「ハザードマップ」なるものを見ると、殆どの地域が何かしらの災害に直面する可能性が高いところばかり。
国をはじめ各自治体も財政難でなかなか対策費には廻せんでしょう。
そないに簡単に引越しなんてできるもんでもないし、途方に暮れるしかないのが現実です。

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この細い筒が土砂崩れの観測用機器なんだそうです。

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跡地には「地すべり資料館」というのも建てられていて、「阪神・淡路大震災の経験から自然の恐ろしさと土砂災害のしくみを学ぶためのビデオや写真、また、地すべり対策工事のしくみがわかるジオラマ模型などを設置しています」とのこと。
非常に興味あったのですが、あいにくこの日は休館日でした。

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土砂災害の復旧工事により斜面はコンクリートで対策工が施されたわけですが、そのコンクリートの間から雑草がぼーぼーと茂りだした。
それを見かねたこの地区の方々が数年前に芝桜を植えはじめ、このように春に楽しませてくれるスポットとなったわけです。

近辺に住むものとはいえ、何もなければ特に理由もなくこの地区にくることもないでしょうが、この芝桜のおかげで毎年改めて地震の脅威を認識させてくれるきっかけにもなっていると思われます。

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おわり