ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

[コロナウイルス]無観客の大相撲春場所と公演再開の宝塚歌劇

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本日から始まった大相撲春場所は前例のない無観客での決行となりました。苦渋の決断だったと思われますが協会の決断は世間から支持されるものと思われます。

相撲にあまり興味ない私もチラッと初日のようすをテレビで観ましたが、いつもと全く違う雰囲気は興味深いものがありました。

力士の息遣い、呼び出しの通る声、行事の掛け声、弓取り式の空を裂く弓の音など普段はあまり聴こえない、もしくは全く聴こえない音をマイクが拾い、これがなかなかおもしろい。この静寂の雰囲気、誰かが5chで書き込んでいましたが、「いつもより相撲が神事であることを感じさせる」と秀逸のコメントを残してました。この神事によって国難のコロナを吹き飛ばしてもらいたいものです。

 

この春場所大阪市内で行われておりますが、わずか25キロほどしか離れていない宝塚市内には「宝塚歌劇」の大劇場があります。

ここでは明日9日から中止していた公演を再開します。

 

kageki.hankyu.co.jp

 

この「3月9日から」という根拠ですが、実は政府の専門家会議で「これから1、2週間が(感染が)急速に進むか収束できるかの瀬戸際となる」との見解を公表したのが先月の24日でして、そこから2週間経過したことがその理由です。

・・が、今からまだ感染者のピークを迎えようとしているのは確実で隣の西宮市を含めあちこちで感染者が現れはじめてます。

京都祇園の「都をどり」をはじめ、3週間先の行事ですら取りやめとなっているこのタイミングでの公演の再開は相当バッシングを受ける可能性大です。

 

しかもこの新型コロナ、密室での感染力がえげつないことがだいぶ分かってきてます。

それが如実なのが大阪のライブハウス。私は当初てっきり200人くらいのキャパでぎゅうぎゅう詰めの観客がモッシュピットで上下飛びまくりで演者や観客のツバや荒い息が飛び交う中での感染拡散だと思ってたのですが、全く状況は異なるようです。ひとつのライブハウスなんかはテーブルと椅子があり、飲食とかしながらライブを見る形式でして想像よりもゆったりとした会場だったようです。そんなところでわずか1~2時間いただけで感染するんですから相当なもんでしょう。

 

宝塚大劇場は2550人のキャパで普通の劇場のような感じの椅子の配置ゆえそれなりに客同士は接近しています。舞台に上がる演者(生徒さん)も多い。オーケストラ含め3000人近い人達が狭い閉ざされた空間で休憩時間含め3時間もいるという状況は感染者が一人いるだけで大勢に拡散される可能性は否めません。

 コンサートなどの公演が相次いで休止となってますが、彼らの多くは会場費のキャンセル料なども含め大きな損害を受けるでしょうが、宝塚歌劇の場合は宝塚と東京どちらの劇場も自前もしくは東宝グループ所有で損害はそれほどでもないはず。

 

100年以上の歴史ある「宝塚歌劇」というネームバリューを貶めるような行為はホンマ辞めてもらったほうがいいかと。観客や生徒さんなど関係者によって宝塚周辺にコロナを撒き散らされては住んでる我々も大迷惑です。

 

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宝塚大劇場内ロビー 2019/04/07