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[京都アニメーション]「映画けいおん!」をMOVIX京都が特別上映

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2019年7月20日北海道新聞


京都アニメーションの全く不条理な事件から1ヶ月が過ぎました。

 

 事件を犯した男について私がここで何かを述べることは控えます。何を書いても、例え罵詈雑言をここで並べたところで上滑りで陳腐なものになるだけなので。

 

京都アニメーション京アニ)の作品のいくつかについてはその作品名を知っているものはありましたが私はどれも見たことがなく、京アニの存在自体も事件まで知りませんでした。

しかしながら知る人にとってはその存在は大きかったようで、京都の事件現場まで足を運んで献花をする外国人が大勢いるとの報道に驚きました。そして彼らがアニメを観るために学んだ日本語で京アニへの感謝を語る様子は涙するほど揺さぶられるものがあり、同時に京アニが如何に人々に感銘を与える作品をこれまで世界に届けてきたかを彼らから教わってる感じがしました。

私は頻繁に京都に行くので現場に献花しに行くことも頭に過ぎりましたが、京アニについて何も知らない私が行くのも完全な場違いに思え、それは控えることに。

 

事件に関する報道に触れるたびにモヤモヤしていたのですが、京アニの過去の映画作品を一挙に週替わりで上映する映画館が京都にあるとの報道が。

一度作品を見てみようと早速先ほどそのMOVIX京都に行ってきました。

一挙上映の第一弾は私でもその名を知っている「けいおん!」の映画版「映画けいおん!」です。

 

 

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新京極にあるMOVIX京都

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特別上映の一覧

一日一回の上映ということもあってか館内はほぼ満席。若い人から白髪の初老の人、男性ばかりでなく女性も結構おられました。年配の方が見受けられたことから私のように普段はアニメに疎遠な人も意外と多かったかもしれません。 

見に行くまではテレビアニメのほうの「けいおん!」を知らなくても楽しめるのか若干不安でしたが、それは杞憂でした。全く「けいおん!」を知らない人でもすぐに作品の世界に入り込めると思います。

 

上映は広告も一切なくすぐに始まりました。

オープニングでは「TBS」の表示の次に大きく「京都アニメーション」の文字が。

簡単にあらすじを。

 

高校3年4人と高校2年1人の女子高生からなる「軽音部」、高3の先輩4人は間もなく卒業を迎えようとしており、後輩も含めて卒業旅行をすることに。

その海外への卒業旅行と並行に先輩4人は部を盛り上げてくれた高2の後輩に感謝の意を込めて、本人内緒で何かプレゼントをしようと画策する。

 

簡単に言うとホントそれだけの話なんですが、これが私のようなオッサンが見てもホンマ観ていて楽しいんですなぁ。ぶっ飛んだようなストーリー性は皆無で、正直な話、80代の方が観ても楽しめると思います。

余談になりますが、私の高校生活なんてまさに暗黒時代。中学で既に人間関係にホトホト疲れ果てた私はドラクエに没頭したことしか記憶にないのですが、「けいおん!」の世界はそれとは真逆。嫌な人間とかも一切出てきません。私の周辺は中学時代含めクソみたいな人間(私も込みで)しかいませんでしたがw

 

今回が初見の私は冒頭から何回も吹き出しそうになったんですが、他の館内の人たちは既に内容を知ってる人たちばかりのためかあまり笑ってないので堪えるのに必死でした。

もともとの原作者は男性のようですが、監督や脚本、作画監督など主要な担当者に女性が多いためか、笑いも「ほんわか」した笑いで作品全体に優しさが満ち溢れてました。

 

コソコソと後輩に隠れながら、何をプレゼントするか模索する先輩4人。

その怪しい振る舞いに気付いた後輩にヘンテコな疑いをかけられながら、先輩たちが行き着いた結論はやはり「音楽」のプレゼントでした。

実は映画「けいおん!」はアマゾンプライムでも観れるようですが、映画館で鑑賞したのは正解でした。「ボヘミアン・ラプソディ」の映画もそうですが、やはり音・音楽が主体の映画は映画館で観るのが一番です。私の自宅のAV機器は7.1chのDolby Atmos対応ですが、例えBlu-rayで見ようが映画館に比べればその音はクソみたいなもんです。

けいおん!」でも映画内で頻繁に流れる音を堪能できました。

 

確かに後輩へ送る「音楽のプレゼント」など感動する場面はあるものの、基本的に最初から最後までただただ楽しい作品なのですが、私の隣に座っていた若い女性・・彼女は私と同様に一人で鑑賞に来ていたのですが映画の中盤くらいからハンカチで涙を拭いはじめてました。

目の前の大きなスクリーンには女子高生たちがキャッキャと終始笑ってる映像ばかりなのですが、その隣の女性は京アニへの思いがあまりに強いためか最後までずっと涙が止まらず、嗚咽を必死で抑えているようでした。

 

本編が終わると軽快な音楽とともにスタッフロールが流れました。

こんなにも楽しい映画なのにそれに携わったスタッフのなかに大勢の犠牲者がおられると思うと本当に言葉もありません。

上映が終わると同時に館内には大きな拍手が起こりました。

京都のひとつの映画館だけではなく、他の地域の映画館でも同じような動きがあればいいなと。このような企画をされたMOVIX京都に感謝します。

他の京アニの上映作品も観るためにまたこの映画館に来るかもしれません。

 

改めて事件で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、負傷された方々の回復を心より願っております。

もちろん、京都アニメーションの一日も早い復活も。

 

 

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