ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

怒りを音に転化したアーティスト

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ベトナム戦争当時、アメリカへの抗議として、ベトナムの僧侶が焼身自殺した著名な写真。
その写真をファーストアルバム(92年)のジャケットにもってきたRage Against The Machine
このバンドの決意はジャケットからもわかるように、中途半端なものではない。
彼らの怒り(それは特に自分たちの国アメリカ政府に向けられている)は本物であり、それは
ライブを見れば容易に判断できる。

彼らのPVのなかでも優れているのがこのファーストからの「FREEDOM」。
「1977年FBIはネイティヴ・アメリカンの一地区を爆撃した。自分たちの文化と自由を守るために
活動していた人は殺されたりもした。そのリーダーだった一人は17年間投獄されている。
レオナルド・ペルティエと言う人物だ!人々の自由のために奉仕したのに彼の自由は拒否されている。
この国は偽善行為が多すぎる。俺達の世代のために声を上げて、二度とこのような事が起こらない国に
したい。」(ザック・デ・ラ・ロチャ:ヴォーカル)

さて、その「FREEDOM」のPV、ソニーミュージック曰く「"怒りこそ贈り物だ! 自由、自由!"という
歌詞がペルティエへの気持ちを表しているが、ヴィデオはレオナルド・ペルティエ問題の事実と
レイジの声明文、彼を擁護する委員会の私書箱アメリカン・インディアン問題の歴史が
文字として、画面に永遠流れる衝撃映像」としているが、まさしく彼らのアメリカ政府への怒りが
ヒシヒシと伝わる優れたPV。
ラストに流れる文字「JUSTICE/ HAS/ NOT/BEEN /DONE」が印象的。

是非ともPCのヴォリュームをあげて、この爆音と彼らの怒りを映像とともに体験していただきたい。