ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

【安倍晋三氏銃撃事件】自民党と旧統一教会

今日は平日ながら仕事をサボって奈良の狙撃現場へ献花に行こうとしてたんですが、早朝からテレビをつけたところ、今やワイドショーや情報番組は旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の歴史だの献金問題だのそれ一色でして、さながら90年代の統一教会のえげつなさを報道しまくってた頃の日本に戻ったかのようです。それにしても事件発生から数日間、具体的な宗教団体名にダンマリだったマスコミはなんだったんでしょうか。

なんかこの報道やネットニュースなんかを見てると、やはり安倍さん筆頭に自民党と旧統一教会のズブズブの関係は相当まずいとしか思えず、ここ最近はちょっとは関係が解消されてきてたのかと思ってたんですが単にマスコミがサボってただけのようです。

 

といっても一部の反安倍側(?)のマスコミはちゃんと報道してたようです。2019年に組閣された安倍内閣のうち12人の大臣が旧統一教会と関係のある人間として具体的にそれぞれのどういう関わりがあったのかを挙げた上で「カルト内閣」と評しています。

www.nikkan-gendai.com

 

安倍氏統一教会との関係を報じはじめた・・というか、私が初めて認識したのは第一次安倍内閣が倒れる寸前のころですから2007年のはず。現在もご存命の安倍氏の実母・洋子氏が教会と関係が深く安倍氏もその流れで関係が相当深いってなことを週刊誌が報じてました。第一次安倍内閣の終焉は参院選の大敗や持病の悪化ではなく、この週刊誌の報道ではないかと当時の私は思ったくらいです。

 

・・が私もアホで新興宗教嫌いにも関わらず、もう第2次安倍政権の頃には旧統一教会のこともすっかり忘れて安倍氏を応援してしまってました。

安倍氏を殺害した山上容疑者も語ってますが、最近でも関連団体の行事にメッセージを送ってたみたいですし、安倍第一次政権時代に安倍氏の秘書だった井上義行は先日の参院選出馬にあたり旧統一教会の会合に出席し「信徒」として紹介されて完全にバックアップを受けているとの報道もあり相当根が深いようです。

news.yahoo.co.jp

 

今朝のワイドショーでは旧統一教会若い女性信者が出てたんですが、その方は単に両親が信者だったので必然的に「信者」となっているだけで全くマインドコントロールの影響を受けておらず、常に脱退したいと試みているようです。しかしながら結局両親との絡みでそれが実行できてないという感じみたいなのですが、結局は山上容疑者が安倍氏殺害の決断に至った旧統一教会関連のイベントへの安倍氏のビデオメッセージを見た際、「国のトップが教団と深い関係なのだから、脱退しようとしても公安も警察も助けてくれない」と絶望感を抱いたといいます。

こんなリアルな話を聞かされると、安倍氏の関わりによって新たに教会に入信したり、脱会しにくくなったりと不幸な人が相当増えてる可能性は否定できません。旧統一教会側の説明と異なり、今現在においても金銭トラブルはじめ未だ不幸な人々を生み続けているカルト教団安倍氏を筆頭に自民党が大きく関わっているというのは相当な問題です。

 

統一教会みたいな金銭トラブルはないようですが、同じく家族崩壊や無理のある勧誘などやたら問題のある創価学会の傀儡である公明党もまた与党なわけで、要は日本の政治ってのは胡散臭い新興宗教の連中どもにずっと操られてきとるんかいって話ですわ。

こんなカルト連中どもが政治を牛耳ってるから先進国で日本だけが没落していってるのでは??とすら思えてきますわ。

 

ということで、仕事をサボって行こうとした献花ですが、元信者や現信者の皆さんのインタビューなんかを聞いて30年前と変わらない現状に今日は行く気が失せてしました。

安倍さん狙撃自体を肯定するバカはおらんでしょうが、結局は山上徹也容疑者の思惑どおり、今回の事件でカルト教団に全国民の目が向くことになってしまっております。

この不幸な事件が起こる前に与党はじめ政治家たち、マスコミ、我々国民がもっとカルト教団の問題に目を向けるべきでした。一過性の問題にせず、我々国民は特に政治家のバックにどういう連中がいるのか凝視せねばなりません。

 

安倍晋三元総理大臣死去

心肺停止状態で病院に運ばれてから6時間にもなろうとしても新たな報道がなかったため、「もしやこのまま一命をとりとめるのでは」と期待し始めた矢先、安倍さんが亡くなったという速報が18時に流れました。

本当に残念でならないし、一人のキチガイの男による蛮行を許してしまった現地での体制についても無念としかいいようがありません。

 

左翼の人間は安倍氏のことをやたら「日本を戦争に駆り立てる人物」がごとく評してきましたが、あまりに無謀な人物像の構築です。彼は積極的にあの独裁者のプーチンにも何十回と会談をし(私はこれについて評価してませんが)、そして今現在、日露は戦後最悪レベルの関係においてもプーチン安倍氏に対する哀悼の意を真っ先に表しました。中国とも積極的に外交努力をしましたし、ポンコツ右翼連中にありがちな被害妄想レベルの「嫌韓」とかも微塵もなく、個々の案件について日本のとるべき態度をとってきただけです。

集団自衛権についても「9条の御旗のもとに他国から侵略に対してただ念仏を唱える」のか、「米国と連携して侵略してくる敵に立ち向かう」のかだけの違いで(全然違いますが)、安倍氏の言動に好戦的な要素は微塵もなく、「日本は戦争をしたくない」という意志は揺るがないもので、そのための対策であることを飲み込んだ上で彼の政策を批判しないと全く意味がありません。

 

左翼側は安倍氏の人格を否定するような批判も多いですが、安倍政権に対して批判側にまわった私ですが、安倍さんは「いい人」という認識は一貫して変わっておりません。森友・加計問題も騒がれた当初から「安倍氏が利するような事案はまず何も出て来ない」と私は思いこんでましたが結局そのとおりですし、今後も出てくることはこないでしょう。「さくらの会」は完全にアウトの事案ですが、彼に何も悪気はなかったはずです。そもそも地元の有権者に桜なんか見せんでも彼は余裕で当選する立場あり、彼自身が何か利することなど何もないのはすぐ分かる話です。選挙違反の事案ではありますが、彼なりの自分を応援してくれる人たちへのサービスだったんでしょう。

 

第一次安倍政権では参院選で惨敗、体調不良でやむなく退陣となりましたが、その安倍氏どん底の当時、読売テレビたかじんのそこまで言って委員会」では安倍氏を大々的に取り上げる企画を立ち上げました。(ちなみにこの番組は日曜の13時半からという通常全く数字が取れない時間帯の放送にも関わらず、20%超えも連発していたバケモノ的関西ローカル番組でした)

MCのやしきたかじん、政治評論家の三宅久之勝谷誠彦氏、そして安倍氏安倍氏の地元・長門市の俵山温泉で温泉に浸かりながら談義するというもの。これは大いに盛り上がり、三宅氏を筆頭に「安倍さんを再び総理に!」と番組全体で安倍氏を猛プッシュすることに。(キー局ではあり得ないw)

その放送から1年後、2012年に安倍氏は見事総理に返り咲くわけですが、ほどなくして三宅氏もたかじんも病で倒れます。しかし安倍氏は総理就任後、激務のなかでも大阪入りする際は読売テレビに寄って「そこまで言って委員会」の出演を数回行っています。関西ローカルのバラエティ番組に現役の総理大臣が何度も出演するなど前代未聞です。これはどん底時に自分を応援してくれた人たち(番組)に対する安倍さんの義理であり、安倍さんの性格ならではと私は思っておりました。ですので、私は安倍さんに対して「いい人」という印象は今も何も変わっておりません。それゆえに彼はあれだけ饒舌にあらゆる機会において言葉を発してきたにも関わらず、致命的な失言がゼロなのです。

 

「伊吹(文明・元衆院議長、京都市選出)先生が前に座っておられると緊張してしゃべりにくいですね」

4年前の京都のホテルで行われた総裁選での演説会、安倍さんは冒頭でそう切り出し、会場にいた数百人を沸かせました。安倍さんのウィットに富んだ聴衆を惹きつける演説が今も思い出されます。

私も含め安倍さんにはいろいろ批判してきた人もいるでしょうが、持病をケアしながら長期に渡って日本の舵取りの激務をされてこられた安倍晋三元総理に我々日本人は改めて感謝の意を述べなければなりません。

安倍さん、本当にこれまでありがとうございました。どうか安らかにお眠りください。

 

2018年9月15日京都にて

 

 

【7月3日】JET STREAM:放送開始から55年と城達也氏最後の放送

 

 

現在の機長は福山雅治、TOKYO FMより長寿の番組 JET STREAM放送開始|7月3日 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

 

上記の記事にもあるように55年前の本日7月3日、あの名ナレーター・城達也氏の「JET STREAM」が始まったんだそうです。上記記事によると当初はFM東海という東海大学のFM実用化試験局ってとこで放送されていたらしく、そこで800回以上放送されていたものの、FM東海で免許が更新されないことになりCMが流せない事態に。FM東海の営業サイドからしばらくのノーギャラでの出演要請を城達也氏にお願いし、それを城氏は快諾して番組を続けられたんだそう。

そしてFM東京に引き継がれ、民放FMの最長番組として現在も続いているんですが、正直、城達也氏がこの番組を降りてから私は聴いたことがありません。(まぁ城達也氏のこの番組も頻繁に聴いてたわけではないですが)

 

この番組のナレーションにスタジオに入るときはラジオなのに機長であることを意識して毎回スーツを着ていた、リスナーに海外の街並みを想像させるナレーションをされていたにも関わらず御本人は全く海外に行ったことがなかった、食道癌が発見されたにも関わらず「JET STREAM」に穴を開けるのを避けるべく手術を遅らせてまとめ録りをしたなど城氏が番組に対して真摯に向き合われたエピソードがWikiなどにありますが、最近YouTubeで城氏の最後の放送というのがアップされていることに気づきました。

 

城氏は出術後も喉が本調子に戻らず、94年12月30日を最後に27年も続けてきた番組を降りる決断をされます。私は幼少期より城達也氏が史上最高のナレーターだと思っておりまして今もそれは揺るがないんですが、体調不良による降板の決断ということで、「声がかすれた状態だったのだろうか??そうだった場合は聴くのは辛いな・・」と思いながらそのYouTubeでアップされているものを再生してみました。その懸念は番組冒頭で即刻消し飛びました。全く体調が悪いとは思えないあの「城達也のナレーション」です。

JALのCM含め、結構思った以上に頻繁に城氏のナレーションがあって本当に聞き惚れてしまいます。音楽もCMも何もかもが上質です。最後に流れる「明日に架ける橋」はオリジナルよりこのJET STREAM版のほうがいいんじゃないかとすら思えます。実際に番組構成自体が上質なんでしょうがやはり城達也氏のナレーションが更に数段押し上げています。ほんと、昔はいい時代だったなとつくづく思ってしまいます。

 


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城氏は27年もの「フライト期間」においてある意味全てを注ぎ込んできた番組を降りるとはいえ、番組の性質上、そのことを長々と語ったりはしていません。最後にさらっと触れるのみです。

上記動画より城達也氏の最後のナレーションを文字におこします。

この放送から3ヶ月後、城達也氏は亡くなりました。(享年63歳)

 

日本航空がお送りいたしましたJET STREAM。そろそろお別れの時間が近づいてまいりました。皆様のお相手はわたくし城達也でした。

25年間、わたくしがご案内役を勤めてまいりましたJET STREAMは今夜でお別れでございます。長い間本当にありがとうございました。またいつの日か夢も遥かな空の旅でお会いいたしましょう。そして来年1月2日からは装いも新たなJET STREAMが旅立ちます。

夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは、遠ざかるにつれ次第に星の瞬きと区別がつかなくなります。お送りしておりますこの音楽が美しくあなたの夢に溶け込んでいきますように。

では皆様さようなら。よいお年をお迎えください。

 

[歌詞・和訳]The Doors - Moonlight Drive (月光のドライブ)

 

月光のドライブ

 

月へ向かって泳ごう
潮の流れを乗り越えていこうじゃないか
迫りくる夕闇を突き抜けて
街は隠れるように眠りにつく
今夜は泳ぎ出そう、愛しい君よ
今度は僕たちが挑む番だ
海辺に車を停めるのさ
月明かりのドライブで

月へ向かって泳ごう
潮の流れを乗り越えていこうじゃないか
待ち受けている様々な世界に身を委ねるのさ
それは僕たちにひたひたと打ち寄せてくる世界だ
開きっぱなしの道などない
そして迷ってる時間もないんだ
僕たちはもう川へと一歩を踏み出しているのさ
月明かりのドライブで

月へ向かって泳ごう
潮の流れを乗り越えていこうじゃないか
君は僕を捕まえようと手を延ばす
でも僕に道案内役は無理だよ
容易いことさ、君を愛してる
僕は君が滑空するようすを見ながら
霧に包まれた森のなかへと落ちてゆく
月明かりのドライブで
月明かりのドライブさ

ねぇ、ちょっと乗っていきなよ
降りていこう、海辺へと降りていこう
すごい近くまで寄せるのさ
本当のタイトな感じさ
今夜、君は溺れることになるよ
沈んでゆくんだ、沈んで、沈んで・・

 


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ドアーズがデビューする前の65年に既にこの曲の原曲となるものをジム・モリソン(Vo)は作っており、最も初期に作られた曲のひとつです。そのようすについてはオリバー・ストーン監督「ドアーズ」(91年)にも印象的に描かれてます。モリソンはそもそも「詩人」なんですが、彼は詩が浮かぶと同時にその詩を言葉として発するときに抑揚や音階が生まれてくるわけです。つまり「曲」になっているわけです。モリソンがこの「Moonlight Drive」の詩を口ずさむのを聴いていたレイ・マンザレク(Key)はそのクオリティの高さに驚嘆し、マンザレクのアレンジのもとで曲として仕上げてゆき、ドアーズ結成の原動力となった経緯があります。

ただ、この曲はデビューアルバム「The Doors」(67年)には収録されず、2nd「Strange Days」(67年)に収録されております。どうもデビューアルバム時に出来上がったアレンジが気に入らず、一旦ボツにしたとのこと。

 

日が燦々と照るカリフォルニアの若者が作る曲なのでもっと底抜けに明るさがあっても良さそうなもんですが、なんかジム・モリソンの詩は暗さというか憂いがあります。マンザレクはそのなんとも不気味な感じの曲調に惚れ込んだようですが。

 

余談ながらオリバー・ストーンの「ドアーズ」は新聞社主催かなんかの試写会で見たんですが、ドラッグ・酒・女が絡んだ破天荒なジム・モリソンが描かれ、難役だったであろうジム・モリソン役をヴァル・キルマーが演じたんですが、そのモリソンであるかのような容姿、演技力は当時絶賛されました。ライブシーン含め、映画全般でドアーズの数々の曲が流れ、それらが映画館の良質なスピーカーより爆音で出力されるので終始圧倒されたことを記憶しています。

という感銘を受けた映画ではありますが、その後、DVDやTVで見た記憶がありません。要はやはりなんか全般的に暗いんで、一度見てしまうとなかなか積極的に見ようとは思えんのですw

 

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Moonlight Drive

 

Let's swim to the moon, uh huh
Let's climb through the tide
Penetrate the evening that the
City sleeps to hide
Let's swim out tonight, love
It's our turn to try
Parked beside the ocean
On our moonlight drive

Let's swim to the moon, uh huh
Let's climb through the tide
Surrender to the waiting worlds
That lap against our side
Nothing left open
And no time to decide
We've stepped into a river
On our moonlight drive

Let's swim to the moon
Let's climb through the tide
You reach your hand to hold me
But I can't be your guide
Easy, I love you
As I watch you glide
Falling through wet forests
On our moonlight drive, baby
Moonlight drive

Come on baby, gonna take a little ride
Down, down by the ocean side
Gonna get real close
Get real tight
Baby gonna drown tonight
Goin' down, down, down

 

Songwriters: The Doors