ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

運慶・快慶作:東大寺南大門金剛力士像ライトアップ

イメージ 1(2016/08/11)
東大寺南大門です。
昨日は奈良公園の一帯で灯篭のイベントをやっていまして、その撮影に行っておりました。

あちこちがライトアップされていたのですが、その中で私の目をひいたのが南大門にて800年以上も睨みを利かせているあの2体の巨像です。


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1203年造立の金剛力士像(仁王像)です。

奈良にはもちろん昼間には何度も来たことがありますが、夜に来るのは初めてでして、こんなライトアップが可能とは知りませんでした。

仁王像の前には全面に網がかけられているため、昼間の時の撮影ではちょっとイマイチだった記憶があるのですが、ライトアップにより像の姿がくっきりと浮かび上がり、撮影がしやすく感じました。

上記のようにライトが暖色系のために全体がオレンジがかってしまうため、現像ソフトにより実際の色にちかいものに調整したものを以下にアップします。

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「あ・うん」といわれるように、金剛力士像は開口の阿形(あぎょう)像と、口を結んだ吽形(うんぎょう)像の2体を一対として安置されています。
上は南大門向かって左側にある阿形像になります。

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右側にある吽形像です。

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私が好きな像です。右手の指がめちゃかっこいいw

平成の解体修理で像の中から見つかった文書により、約8.4メートルの巨象2体を運慶・快慶と運慶の息子を中心に20人近い仏師を率いてわずか69日造立されたことが判明しております。

パーツごとに作成してそれらを組み合わせる「寄木造(よせぎづくり)」だからこそ分担作業が可能なわけではありますが、そもそも1体あたり3000あると言われるパーツを作成するのみならず、それらをピッタリ組み合わせたりする作業をそんな短期間でできるものなんでしょうか?
これが判明したという報道を聞いたときはビックリしました。
凄い技術力です。

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いやぁ~この迫力、素晴らしいの一言に尽きます。本当に国の宝ですなぁ。

現在は檜そのものの色がそのまま出ちゃっている感じですが、建立当時は彩色もしていて一部にその痕跡は残っているそうです。

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夜のライトアップ時のほうが明らかに迫力があるので是非実際の目でご覧ください。