ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

熊野・丸山千枚田(3)

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(18:34)
 
ここに到着したときに既にわかっておりましたが、この撮影日の夕焼けは天候の問題で失敗です。
何度も書いてますが、夕焼けってのは快晴の場合は基本的にあんま綺麗ではないんですわ。
赤い光が殆ど空を抜けて地上側に返ってこない。
雲に反射することで赤の光が増してええ感じになるんですな。
ワタクシは今回、土曜が快晴になる天気予報を予めチェックしてこの日を選んだのですが、もうちょっと雲がでてくると思いきや天気が良すぎました。残念でした。
 
 
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特に変わり映えもせず、そのまま暗くなっていく丸山千枚田
 
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最後に丸山千枚田の詳細を。
 
丸山千枚田 (熊野市紀和町丸山)
 
紀和町丸山にある日本最大級の棚田。日本の棚田百選のひとつ。
山の斜面に石垣を築いて、段々に水田が作られています。

 史料文献に初めて登場するのが、関ヶ原の戦いの功により紀伊に移封された浅野幸長による慶長6年(1601)の検地の記録。7町歩(約7ha)、約2240枚の棚田があったと記録されているそうです。
 その後、明治時代には11.3haにまで増え、戦後20数年間は、ほぼその規模で維持されてきました。
 しかし、昭和40年代半ば以降、過疎化・高齢化などにより耕作面積が減少。平成初期には明治期の半分以下の4.6ha、500枚程度にまで減少しました。
 貴重な文化的景観である千枚田をこのまま荒廃させるわけにはいかないと、地元住民と紀和町が立ち上がり、千枚田の復旧作業が始められました。田が狭く(「一枚足りないと思ったら、足元に置いていた笠の下に隠れていた」という話が語られるほどに小さな田があります)機械が入らないため、手作業による地道な復旧作業の末、現在では7.0ha、1340枚にまで回復しました。
 
 
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さて、19時になったのでワシが帰ろうとすると、他の撮影者が「なんや??もう帰るんか??これから車の光跡撮れるぞ??」と引き止めた。
 
そう、ワシがここに来たきっかけの写真がそれだった。
ヨドバシカメラでたまたま立ち読みしていた「日本の風景」だかなんだかに載ってた写真。
それは今回のワシのように夕焼けが中途半端で失敗した撮影者が居合わせた撮影者が気を利かせて、車をこの千枚田に走らせたというもの。
蛇行している道であるため、この車が走っている間、シャッターを開けっ放しにすると、ヘッドライトとテールライトの赤と白の光跡が田んぼの間を縫うように走り、それはそれは味のある写真となるんですな。
 
どうやらこの手法がやはり知れ渡っているようで、この日も一台の車を田んぼ内に走らせてそれを撮る計画があるらしい。
 
・・まぁその写真がきっかけでここにきたわけだが、特にそれが撮りたいというわけではない。
既に誰もが知れ渡ってる写真で展望台という固定された位置から撮影する以上、おんなじものが撮れるだけに過ぎない。オリジナリティはゼロで、そんな複製みたいな写真をそないに撮りたいだろうか??
 
「僕、チャリで帰らないといけないんで」とチャリを指差し言うと、「あ~そうやな」とその方も引き止めることはできなかったww
 
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(19:03)上の車を走らせて光跡をとるらしい。
 
19時過ぎ、高低差100メートル近くある県道をチャリで一気に降りていった。
紀和町の山々にワシのチャリの甲高いブレーキ音がその間こだまし続けましたとさ!!
 
丸山千枚田シリーズおわり