ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

新型インフルエンザ・未知の脅威

このブログでは夏になる前に起こった騒動・・新型インフルエンザに対する政府、マスコミ、国民の反応を「大げさ」と言ってきたし、特にこの国特有のマスクに対する過度な信用を冷ややかに見てきた。(ワタシは神戸~大阪を生活拠点としながら結局1度たりともマスクはしていない。自慢することでもねぇか!)
その判断は間違ってなかった証拠にこんだけ蔓延してバタバタ新型で倒れてるのに、今や殆どだ~れもマスクなんかしていない。マスコミや政府も(といっても今は「自民党のせい」で長期間の無政府に近い状態だが)、夏前のような狂乱ぶりはない。

・・が、ワタシ個人は今現在は逆にこの病気を軽くは見ていない。マスコミももうちょっと報道すべきではないかと思うほどだ。
症状が軽度なものが多く致死率も特に季節性インフルエンザより高いわけでもないんで、以前までは「大げさ」としていたんだが、最近特に持病などがない若い方があっという間に亡くなっている。現時点ではこのように健康だった方がなぜに急に重症化する場合があるのか原因がわかっていない。

昨日はNHKスペシャルで「未知の脅威・日本はどこまで耐えられるか」というのが放送された。
重症化する方は単なる肺炎ではなく「ウィルス性肺炎」というのを引き起こしているらしい。「初期の肺炎」と見られてそのように処置していてもあっという間に悪化する場合が多く、診断の判断が難しいと米国をはじめとしたエキスパートの医師たちはいう。
ウィルス性肺炎はウィルスが肺の中で増大することにより、肺の中が血液と内分泌液まみれになり、酸素を取り込むことが困難になるという症状を引き起こす。この悪化のスピードが早い。

NHKでは以下のような症状がないか気をつけて欲しいという。
・大人の場合・・・呼吸困難、胸が痛くないか
・子どもの場合・・・息苦しそうでないか、顔色が悪くないか

近場の開業医に「単なる風邪」と判断されても、この症状がひどい場合はあっさり大きい医療機関を訪ねたほうがいいかもしれない。何度もいうが「ウィルス性肺炎」をすぐさま判断できる医師がどれほどいるか疑わしい。しかも未だに「新型は軽症」のイメージに固定化されている医師も少なくないとある専門家はいう。

しかし、重症化する患者が増えてくると大変なことになる。
沖縄のある病院では6床しかないPICU(小児集中治療室)をどう運用するか頭を抱えている様子が番組内で流れていた。新型の患者のみならず、当然ながら心臓病など様々な患者がPICUを必要としている。
PICU確保が不明な為に心臓手術を予定している1歳のお子さんを待つお母さんに「手術日が確定できない」旨を医師が伝える場面もあった。お母さんの不安は計り知れない。

軽症の患者が医療機関に殺到されても、他の重症患者(新型のみならず)の検査が遅れる場合が出てくる。
イギリスではネット上で診断し、薬の処方をする流れが確立している。
例えばネットによる診断結果と個人のIDカードを他の第三者(例えば知人)に会わずに自宅のポスト越しなどで渡し、その人が特設の薬の受け渡し場所にて薬をもらい、またポスト越しなどで患者の手に渡るという流れ。
これだと、患者を自宅に封印することでウィルスの蔓延を防ぎ、医療機関も混雑しない。

日本もこのような画期的なシステムが確立できるかどうかが「耐えられるか」どうかを左右するかもしれない。

とにかく発症を防ぐことが大切。
月並みだが事あるごとに手を洗う以外に方法はない。
ちょっと調子が悪くなった時点で家に引きこもることも重要で、世間も目を光らせなければならない。
「マスクしてれば咳き込んでても外に出ていい」ってな考えは捨てるべきであんなものは慰め程度。
咳き込んでるヤツなんかは皆でとっとと家に帰らせよう。
咳き込んでてうろちょろ外を出歩いてるヤツは非国民以外の何モンでもない。

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