ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

石巻のがれき(2)~がれき仮置き場での会話

先ほどの記事で、一際でかいがれきの山を見て頂きましたが、当然ながら石巻市内で出たがれきはあの程度の仮置き場では収まらない。
沿岸部に延々と至るところに仮置き場があるわけです。
 
 
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県道240号線沿いにあるがれきの仮置き場。
 
さて、とあるがれきの仮置き場にて、休憩中の作業員の方とお話させていただいたので紹介したい。
会話の主旨は外していないながらも、そのやりとりの詳細はうろ覚えなのであしからず。
 

 
ワタシ: それにしてもとんでもないがれきの量ですねぇ。テレビや新聞で見てますけど、改めて近くで見るとやっぱり違いますね。まだドンドンと増えていってるんですか?
 
仮置き場の作業員の方(以下、作業員): だいぶ落ち着いてきてるね。今日も作業員は結構暇にしてるよ
 
※この言い回しだと、作業員の方々がボサ~~っとしてるみたいですが、バックホウ数台が高い山の上である意味命がけで頻繁に動いてますし、しっかり作業されとります。
がれきの搬入量が減ってきてるということをおっしゃってるわけですが、ある意味、これは喜ばしい事実。
 
ワタシ: 石巻とか被災地だけで処理するのはさすがに無理でしょうけど、最近がれき受け入れの件でえらい問題になってますよねぇ
 
作業員: 放射能とかの問題もあるからねぇ
 
ワタシ: まぁ放射能で騒いでるヤツらはあんなんは一部のアホなんでどうでもいいんですけど、ただ、例えば、ワタシは神戸の方の人間なんですけど、受け入れてもいいとして、がれきを兵庫県まで運搬するとなると大変なんじゃないかと・・
 
作業員: そうだよ。せいぜい一回10トンだからねぇ。(10tダンプでの輸送量を指している)
 
ワタシ: 運搬するコストを考えると、せいぜい東京とか関東までですよねぇ?関西とか厳しいですわなぁ??
 
作業員: だから、がれきの受け入れが問題になったり、「このがれきの山がなくならないと復興がはじまらない」とかって言われてる(報道されてる)けど、それはワシらからすればな~んか変な話なんだよね。別にここにがれきがあっても復興はできるでしょ??
 
ワタシ: まぁ確かにがれきの山が目の前に長い間あったら地元の方も精神的にきついでしょうけどねぇ。ただ、阪神の震災と違って、東北の被災地はまだ土地に余裕があるんで、長い間の仮置きは可能ですよねぇ?
 
作業員: 例えばこの仮置き場は実際は私有地だけど、今は市が借り上げているみたいで暫くは問題ない
 
ワタシ: 地元で処理したほうが何となく被災地で金が廻って潤うような感じがするんですけど、どうでしょ??他の都道府県だとそっちの業者に金が流れてしまうでしょ??
 
作業員: だから、この辺に処理施設を作ったらいいし、実際、人員を募集したりして、計画は進んでる。
ただ、1200人募集(※この数字はうろ覚えで間違いがあるかもしれません)かけたけど、人が集まらないみたいだねぇ
 
ワタシ: 震災で失業された方も多いのでは??
 
作業員: 一応、市としては2年でがれきの処理を済ませるつもりなんで、雇用も2年限定だからそれで集まらないのかもしれないな。まぁこれだけの量だから2年では無理だろうけどね(笑)
 
ワタシ: でも失業保険もそろそろ切れますよね??
 
作業員: なんだかんだって(金を)もらえる方法はあるんだよ
 

 
当然ながら地元の方の総意でもなんでもなく、あくまでイチ作業員の方の意見であることを付け加えておきます。
 
つづく