ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

2011年を振り返る

先日、夜中にBSを見てると、延々と都内の空撮をただひたすら一時間流すってな番組をやっとりました。
まぁ改めて東京が如何に都会かを再認識した次第やったんですが、もし去年にこの番組を見たら「すげぇーなぁ」ってな感想で終わったと思います。
・・が、今年はやはり「この場所に巨大地震が起こったら」ってのがラップしてきます。
 
東京は大阪よりも公園が多いと言われておりますが、それでもその空撮(ヘリによる低空の撮影)を見た限り、大概ゴミゴミしとりますわ。低層から高層まであらゆる構造物があらゆる土地にビッシリ隙間なく埋まっている印象です。
こんなとこで巨大地震が発生したらどこに避難するんだろ??電気や水道が止まったらどないして生活するんだ??と想像するだけで恐ろしい話です。
やはり人口密度が高すぎる感があります。
 
 
本当に今年は日本にとって最悪な年となりました。
上のように空撮みただけで地震が頭を過るくらいワタシも思考回路が変わってしまいましたが、日本人誰もが地震原発放射能について改めて考える年となり、それは来年以降も続くでしょうし、そうでなければなりません。
今回もいろいろ振り返ることがあったんでしょうけど、殆ど印象にないので「震災と原発」に絞ります。
 
イメージ 1
(2011/04/16 仙台付近の被災地)
 
今回の福島原発のような大事故からでも察することができるように、「日本人の自身に対する技術力の評価」が非常に過大であることを改めて我々は再認識せねばならんでしょう。
 
ある意味、あのような大地震と大事故が起きたにも関わらず、直接的な死者を出さずに収束に向けてそれなりに邁進している福島原発について「日本人の技術力の高さ」を示しているともいえなくもないですが、ただ「原発メルトダウンの発生する確率は10万年に1回」とかってな訳のわからん神話は完全にデタラメであるということは明白となりました。根拠のない自信にも程があります。
阪神大震災でも「耐えなければならない建造物」があっさり崩壊している現場を私は目の当たりにしてますし、政府や企業の誇大広告に我々は決して騙されてはいけません。
 
 
また、原発事故発生後の政府や官僚、マスコミの情報も全く当てにならなかったのは後日、ドンドンと露呈してきております。
 
1号機が爆発した後、保安院の連中はどうしていたか。
先日、テレ朝の記者が語っておりましたが、セキュリティの制止を払いのけて連中から情報を引き出そうと記者が部屋に駆け込んだところ、彼らはただただNHKの中継を見ている、又はネットで新聞社の速報を閲覧しているだけだったそうです。
彼らは「隠蔽」してるわけでもなんでもなく、本当に何も情報を持っておらず、情報収集もド素人の我々と同じ様なことやってただけってのはどうやら間違いなさそうです。開いた口が塞がりませんわ。
 
政府やマスコミが当てにならないのだから、我々はもう少し自分で判断できる能力も身につけるべきともいえるでしょう。
そもそも我々は震災前にどれだけ原発放射能について知識を持ち合わせていたのか。
原発みたいな最も恐ろしい構造物が50キロ圏内にある住民は尚更の話です。
 
例えば、福島第一から20~30キロ圏内の被災者で、「政府が情報を流さないので水素爆発後も子どもと一緒にずっと外で炊き出しの行列に並んでいた」みたいな話をよくインタビューなどで目にするが、政府がどうのこうの言う前に爆発の情報をキャッチした時点で子どもを連れてできるだけ遠くに逃げるべきだったのでは??というのが個人的な見解です。言うちゃ悪いがあまりに無知すぎる。
(政府がSPEEDIなどの情報を隠蔽したキチガイ行為は論外なのでここでは割愛)
 
当然、仕事等の関係でそう簡単に地元を離れられない方は大勢いるでしょう。
・・が、子どもがいる家庭は爆発のニュースを聞いた時点で、とりあえず片親だけでも子どもを連れて事態を明確に把握できるまで遠方に逃げるべきで、その距離は可能であれば最低100キロは欲しいところです。
 
私が現在住んでいるとこで一番近い原発は福井の高浜原発になるかと思います。距離にして約90キロです。私はこの福井にアホみたいにある原発のどれかに爆発などの異常事態が発生した場合はとにかく一端東京などの遠方に即刻逃げることも視野に入れてます。それは今回の震災よりずっと以前からシミュレートしていたことです。そのような事態に至ると一瞬にして100キロ圏内のレベルで放射性物質が振りそそぐことを想定してしかるべきです。
 
米政府は原発爆発直後、福島第一から半径50マイル(約80キロ)圏内の自国民に対して早急に避難を勧告しましたがこんなのは当たり前の話ですし、今後どこかしらの原発で爆発するようなことがあれば、日本人も同様の行動をとるべきです。
 
この震災をきっかけに政府や政治家、官僚もちょっとはマシになるかと思いましたが相変わらずのままで憤りの連続ですが、今年以上の最悪な事態は日本にはないはずなので、来年は被災者の方々をはじめ、少しでもいい年になることを切に願います。
 
 
イメージ 2
(2011/04/17) 東北地方の日暮れ
来年の春頃までにできれば再び東北に行きたいと思っております。ちょっと遠いんだよねぇ