ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

跋扈する「迷惑ボランティア」のウソ

私の記事にも下らんバカコメントがあったのだが、それが「迷惑ボランティア」の件だ。
 
現在、東北の被災地では大変な状況になっている。この状況下で活躍できるのはスキルのある自衛隊NPO法人、医療関係者のみであり、他のものが大量におしかけても現地に迷惑になるだけ。ましてや、シロウトがいくなど論外
ってなバカ論調ですわ。これが平然とネットなどを主に跋扈しているようですな。
 
そもそも、東北で被災された方でそんなことを思われている方がいるのか??
阪神大震災で大量の初心者ボランティアが押しかけたが、我々阪神間に住むものにとって、「迷惑」と眉をひそめたものがどれだけいるのか??
 
下記のNewsweekのサイトに非常に興味深い記事がある。
 
 
 
上記の専門家のインタビューにもあるが、阪神大震災にしろ、今回の東北において「県内のボランティア」に限ると制限をかける自治体の行為にしろ、ある意味「迷惑だ」的な措置をとったり、「迷惑」と思ったのは名簿作成だのバックアップだのといった作業をする自治体側だけではないか?ということだ。
 
今回の震災は甚大ゆえ、ボランティアセンター(VC)もまともに機能していないところも多い。
それゆえ、ボランティアの制限をかけるのも仕方がないのかもしらんが、もちろん私が今回行こうとしていた宮城県石巻市をはじめ受け入れ態勢が整っているところはいくらでもあるし、これまで「県内ボランティア限定」としていたところも当然ながらそれを解除する流れにある。
 
この年度末の前後の忙しいときに被災地にいけるのは無職かニートくらい。タダで東北に行けるという観光気分の者ばかりで役に立つ筈もない
 
こんなバカ主張を平気でブログで書いてるやつもおりましたわ。
そもそも「無職やニートがボランティアをする能力がない」という理屈がわからん。
今のこの不況下、失業されている方はいくらでもおられるわけで、彼らにはそれぞれの職歴のスキルもあるだろう。ボランティアに直結するかどうかは別として無能ではない。
その失業中の時間を利用してボランティアに従事するのに何の問題があるのか??
ニートの方もボランティアの経験を生かして、社会に対して貢献する立場になるきっかけになるかもしれない。社会に貢献するということは即ち、遠からず東北の復興にも通ずるのだ。
 
タダで観光気分??確かに移動費はタダだが、宿で泊まる場合は(大抵のシロウトボランティアは普通、宿に泊まるでしょう)当然その宿代は発生する。大部屋で知らん者同士の雑魚寝ですわ。
身銭を切って、長時間バスなどにゆられ(例えば大阪や神戸からだと石巻市まで13時間)、知らんものと雑魚寝・・・これで観光気分を味わえるヤツがいるとするならば、それはそれで強靭な精神の持ち主で現地のボランティア活動にもプラスに働くかもしれませんな。
 
 
そもそも、今回のボランティアに特別なスキルはいるのか??
 
今回甚大な被害をもたらしたのはご存知のとおり津波です。つまり水害になるわけですわ。
家屋が崩壊しているだけでなく、大量の瓦礫に混じって大量の土砂・・・というか水を含んだ大量の泥がいたるところで固まりはじめているわけです。
非常に重労働です。泥が固まれば固まるほどきつい作業になるでしょう。
それゆえに早く作業にとりかかるべきなのですが、これらの作業にそないに特別なスキルがいるか??って話ですわ。
当然私のようなシロウトはスキルを積んだ者の指示の下で作業をするわけで、単純作業に徹するのにそんなスキルは特に必要もなかろう。
 
上で紹介した記事にて専門家も述べておられるが、多勢ののボランティアが押し寄せてくるのだから、変なのが混じっているのも当たり前。そういうやつには注意をすればいいだけの話。
体力面や個々の能力の問題で現地での作業がうまくできない人もいるでしょう。私もそうかもしれない。
そういう人間はもうボランティアに従事することを避けることになるかもしれないし、次に来る時に何かしら改善策をたててまた現地に赴くことになるかもしれない。とりあえず一歩踏み出さないと誰もわからん話です。
何れにしても、
シロウトがこの状況下で現地に行くのは迷惑行為
なんてなバカ理論は有り得んのですわ。
 
東北地方の太平洋側沿岸部に延々と広がるあの瓦礫の山。あれを一部のスキルのあるものだけ限定で片付けれるか??
結論は言わずもがなです。
 
まぁネットでえらそうなことを書いているのは多少かじった程度のボランティア経験があるってな「にわか経験者」か、現地に行くこともないくせにネット上のつまらん知識でアタマが大きくなってるクソばっかりですわ。
ホンマのシロウトより、玄人ぶったシロウトほどタチの悪いものはおらん。
 
大抵の方は家庭を守ったり仕事があったりで現地でのボランティアは無理でしょう。
うちの弟なんかも「仕事のモチベーションがあがらん」とかいうてますが、当然ながら日本経済が正常に稼動しないと話しにならんので、仕事をがんばることも家庭を守ることも大事なことです。
被災地を思い、後ろ髪ひかれる思いなどはあるでしょうが、それは「大事なこと」と自分に言い聞かせるべきかと思います。
 
幸いワタクシは家庭もなく、仕事も大したことしてないんで、今回の余震で頓挫してしまったボランティア作業、どうにか再度トライできないか、来週職場と調整する予定ですわ。
 
再度、念押ししておくが、
迷惑ボランティア」なんてのは被災者側(被災した自治体ではない)から漏れ出したものなのか、もう一度その言葉を使う前に各自で検証されたい。
 
ワタシはネット上ではなく、現地で検証する。