ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

嵐山と天橋立、広葉樹と針葉樹(2)

平成16年の台風23号はワタシの住んでる地域でも結構な爪あとを残したが、天橋立も甚大な被害を受けたらしい。
8000本近い松がある天橋立で247本の松が駄目になったとのこと。
割合からすると大したことないと思われるかもしれないが、駄目になった松の中にはこの天橋立を代表する「双龍の松」という命名松などもあった。

台風で倒されたその「双龍の松」は現在も倒された状態で一部保存されている。

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確かに23号は強烈な台風だったかもしれないが、そもそもこの天橋立の松が風や雪ですぐに倒れてしまうような状態に陥っているとのこと。

その理由ってのが「土に栄養がありすぎる」というもの。
地下水位も高く、過去の客土や施肥の管理、草やクズなどの繁茂で土壌の養分が良好で、それが故に松が地中広く根を張り巡らす必要性がないため貧弱な状態となり、地上の幹や枝ばかりが大きく育ってアンバランスとなってしまって、ちょっとした負荷で倒木してしまうんだそうな。
また、松以外に広葉樹が現環境に馴染んでいるらしく、その勢力を伸ばして松を衰退させる要因にもなっているらしい。(下の写真の看板より要約)

松の生育を促すため、地表の腐食土を除去するなど様々な実験が現地でされていた。

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まぁ各地の名勝と呼ばれるところは、場合によっては過去数百年もの間、並々ならぬ人力と資金を投入することでその景観を維持しているわけですなぁ。

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