ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

廃線跡をゆく(7)


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13:46
さて、枕木がなくなって暫くすると地道でなくなります。
そこから武田尾駅までの廃線跡は今現在、上の写真のように舗装された道路になっております。


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13:49
間もなくすると「温泉橋」というのが現れます。
この橋を渡って右をずっといくと数件の温泉宿があります。
渓谷沿いを福知山線が走ってたときは、この橋の辺りに「武田尾駅」があったのだそうです。


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13:55
温泉橋より川の上流向きに撮影。
曇りがちの天気でしたが、やはり日差しが当たったときの紅葉がきれいなので、日が差すのを待ち構えて撮影。
前方の赤い鉄橋を電車がはしってますが、あれが現在のJR福知山線です。


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13:59
温泉橋より少し歩くと大きな緑色の水道橋が武庫川を渡ってます。
あれは「神戸水道」と呼ばれるものです。
明治時代に爆発的に水道利用の家庭が増えた神戸は武庫川支流の千刈川を貯水池としてそこから水を引っ張ることを計画。1914~21年、26~31年に施工され、総延長12kmにも及ぶ長い隧道を掘削。
隧道は高さ1.8mの馬蹄形で、内部には水圧による破損、漏水を防止するためのコンクリート巻立てと防水工事が施されたのだそう。

この工事においても発破により、多数の朝鮮の方が怪我をしたり亡くなったりしたとのこと。
そのような多大な犠牲の上に、100年近く経った現在も神戸に欠かせない送水管として使われております。
一般の地図にも神戸水道は表記されてます。
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この神戸水道はずっと山の中など地中を走ってるので、武庫川を渡る数箇所のみ、その姿が現しております。


※トンネル工事や神戸水道工事及び渓谷については下記のサイトを参照した。
http://www.ne.jp/asahi/home/osarukun/zatuwa49.htm


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14:01
ついにゴールの武田尾駅です!
15分ほどの休憩を含めた約2時間半のハイキングコースは以上です!

上記写真の赤い鉄橋も武田尾駅の一部です。
この駅は武庫川に架かる鉄橋と山の中、つまりトンネルとから成るめずらしい駅です。
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写真は武田尾駅ホーム。トンネル内側から撮影。


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武田尾駅ホームより、歩いてきた廃線跡に向かって撮影。
いやぁ~はじめのほうの誰もいないトンネルはめちゃ怖くてどうなることかと思いましたが、途中からは手入れのされた「公園」っぽいハイキングコースで人で賑わってていい雰囲気でした。
チロルをたらふく食べてしまい、ダイエットになったかどうかはご想像どおりです。

2時間ほどかけてこのコースを歩いてきたわけですが、ちなみに武田尾駅から生瀬駅まで、電車ではたったの5分なのでした。

おわり