ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

M-1グランプリ2018・上沼恵美子に「オバハン」「更年期障害」とクズ芸人たち吠える

M-1も一時期は相当数字が落ちまして、関西はまだしも関東なんて2桁いくかいかないかくらいまでに陥ってました。
それがここ数年はなぜか数字が復活しはじめてるようで、今年は関西で28.2%、関東でも17.8%もとってます。相変わらずこの番組については東西の開きが大きいですがw
裏番組は大河以外、イッテQ含めすべて一桁でした。

しかし、オンエア中のネットの書き込みなんかを見ていると、上沼恵美子の採点やコメントに難癖つけてるバカがホンマ多かったんですよねぇ。
私個人的にもミキの漫才は好きではないので、上沼恵美子の点数には「??」ってのがありましたが、彼女の採点とコメントはだいたい的を射たものであることは笑いがわかってるやつなら理解できるでしょう。
上沼のコメントどおり、確かにギャロップの「ハゲだから合コンに行けない」というのとミキの「兄貴をジャニーズに推薦」のネタでは同じ自虐ネタでもミキのほうが明るく突き抜けてるので笑いも起こるが、ギャロップのでは見ててしんどいしつまらない。
上沼のコメントは演者に対してキツイものも確かにあるでしょうが、それによってすべった演者が浮かばれるケースもあるわけで、番組を盛り上げる意味でもホンマ欠かせない存在です。

そもそも「なぜ上沼恵美子がえらそうに審査してるだ」ってなことを言ってるバカが多かったんですが、彼女が最初は島田紳助、今は松本人志に頼まれて審査しているのを知らんのだろうか?
それよりも、そもそも何故に彼女が紳助や松本に懇願される立場にあるのか知らんのだろうか?

上沼恵美子明石家さんまと同い年ですが、既に15歳で実の姉とコンビを組んで「海原千里・万里」として漫才師デビュー、10代のうちに漫才師としての腕を磨き上げ人気者に。バラエティのみならずドラマなどにも出演、彼女たちが歌った「大阪ラプソディー」は40万枚のヒットとなり、今も大阪を代表する歴史に残る名曲となっとります。

10代の頃の漫才の動画を見てもらえれば分かるでしょうが、もうそのしゃべくりは既に相当なレベルに達していまして、こんな女芸人は後にも先にも私は千里・万里以外知りませんわ。いや、男芸人を含めても10代でここまでしゃべれる芸人は皆無に近いはず。
上沼は22歳でカンテレの人間と結婚し引退したものの、もし彼女がずっと芸人を続けていれば更にとてもつもない存在になっていたかもしれません。
というのも、彼女は出産後に徐々に小さい関西ローカルなどからテレビ復帰しはじめたものの、旦那さんから復帰条件として関西から出ないように言われ、それを基本的には守ってます。ですので、彼女は芸能活動に大きな制約があるのです。

ですんで、彼女は旦那が嫌な顔をするので在京キー局から山ほどあるオファーをほぼ全部断っております。
基本的に東京には行かないものの、今からずっと昔、上沼恵美子が徐々にまたテレビに出だした頃にカンテレ制作の「さんまのまんま」のオファーが来ます。
在阪局制作の番組とはいえ、東京での収録なので断りたかったのですが、旦那がいるテレビ局ということもあってか渋々オファーを受けることに。
ただし、大阪に日帰りしないといけないため、収録時間をいつもの時間より少し早めてもらったそうです。それが彼女側の条件でした。
上沼恵美子が現場に入ると遠くからさんまの声が偶々聞こえてしまったらしく、その内容が「なんで今日は収録が早いねん。邪魔くさいの~」というもの。
芸歴としてはさんまより先輩ではあるものの、一時は芸能界を引退した主婦あがりの自分を見下されたように感じ、その後の収録も肩身の狭い思いをしたそうです。

そして今から数年前、「まんま」の生放送スペシャルのゲストとして数十年ぶりに上沼恵美子が出演、前回出演時のぞんざいな扱いのエピソードを批判と冗談を交えてさんまに話すも、さんまは頑なにそれを否定し動揺。
そこはいつものごとく笑いに変えて返す余裕もなく、完全に上沼恵美子にさんまが喰われている状態で終始さんまはアップアップの状態でした。生放送ゆえ編集ができないのでその有り様はモロですw
さんまはデビューが早い上沼恵美子を姉さん扱い、上沼は自分にはブランクがあり、しかもさんまは常に芸能界の一線にいるので尊敬もしているため先輩ヅラなどせず「さんまさん」という扱い・・って感じで二人の関係はビミョーであるものの、二人が対話した場合は全くさんまが自分のペースが掴めないほどでして、上沼の存在感に改めて感心したピリピリ空気の張り詰めた生放送でしたw
女性芸人は自分の見てくれなどを笑いの武器にしがちで、マトモにしゃべくりで男性芸人に対抗できるやつなどゼロに等しいですが、唯一男性芸人を凌駕するのが上沼恵美子といえます。

そして彼女はもうひとりの関西テレビ界の重鎮だった故やしきたかじん氏と同様、カネに汚くない。カネにつられて仕事はしないのです。
例えば彼女は基本的にCMのオファーはごく一部を除き全て蹴ってます。
特定の商品などのCMに出ることで自分の発言力が弱くなるのを懸念しているからです。

そういう事をわからず上沼恵美子を「えらそう」などと安直に批判するバカ素人が多いわけですが、素人ならまだしもM-1の決勝に残るような芸人ですら分かってないバカがおるわけですな。
もうネットニュースでご存知でしょうが、とろサーモンの久保田とスーパーマラドーナ武智です。

M-1が終わったあとの打ち上げで酒の力を借りてクダを撒いてたようですが、M-1の審査員である上沼恵美子を批判、しかも「オバハン」??「更年期障害」??
更にそれをSNSでライブで垂れ流し??
40歳にもなるこのオッサン芸人たち、最近やっと陽の目を見るようになったのはM-1のおかげも大きいんじゃないの?
上沼恵美子に今まで在阪の番組含め、かわいがってもらってきたんじゃないの??
・・これ以上書くと、私も暴言吐きそうなんでこれくらいにしときますわww

上沼恵美子は確かに関西にいくつか番組を持っているものの、個人事務所所属でして、彼らに何か圧力とかはないでしょう。そしてもしかしたら彼女は今回のこともネタにして自分の番組にこの二人を呼ぶかもしれません。
しかし、彼女が許しても私を含め、他のお笑い好きの人間が今後彼らをどう見るかです。
コイツら所詮はM-1の決勝だ優勝だ程度の芸人でして、上沼恵美子の足元にも及ばんクソ芸人の発言のせいで、昨日の彼女の「審査員をやめる」の発言に至ったのだとしたら、ホンマ許しがたい。

こういう大御所はなぜに大御所としておれるかというと、そういう方は意外にも神経質なタイプが多いわけです。私は上沼恵美子も言動とは裏腹に神経が図太いタイプではないように思います。昔の「さんまのまんま」の件もショックだったのでしょう。今回の件でも傷ついてる可能性大です。
それが更に許せない。

とにかく私にとって一年を通して一番見逃せない番組が「M-1グランプリ」であり、その審査についてはやはり重要です。
御本人は全くその気はないでしょうが、そのしゃべくりの能力のみならず、「女性」「非吉本」という貴重な立場の審査員であり、できれば来年以降も続けていただきたいです。

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