英EU離脱：株大暴落と安倍首相の予言

「リーマンショック前と似ている」

日本の左翼系は勿論のこと、世界中から誰も賛同を得られなかったサミットでの安倍首相のこの発言。
消費税先送りをするにしてもひどいデタラメな理由づけだと私も完全にバカにしてましたが・・

どうもそれに近い状態になりかねない事態となってまいりましたｗ

EU残留派優勢とイギリスの国民投票前日くらいからやたら報道され、当日の世論調査でもその報道は変わらず。
ブックメーカーでも残留が80%を超えて、こりゃ残留間違いなし！となっていたところで、この「残留優勢」のデタラメ情報がいきなりひっくり返されたので市場は大混乱です。

この二日間の日経平均の動き。

昨日の昼休みはパニック状態です。
BBCによる「離脱が多数」の情報が昼に流れ、後場が開くと売り手殺到で値がなかなか寄らない銘柄も多数。
新興系では１日でマイナス20%を超える下げとなるものまで出てくる始末。
その後は多少持ち直すも、結局昨日の日経平均の下げは約1300円と歴代8位の下げ記録となりました。

安倍首相のデタラメ予言が真実となりつつあり、「安倍ちゃん、すごい！」との声もありますが、当然これは安倍政権への打撃となりかねない。

月曜の日本市場はなんせ昨日が下げすぎたので多少は持ち直すでしょうが、まぁこれから暫くは皆リスク回避に向かうでしょう。
こうなると年金を株にぶち込んだりしてる政権が批判の矛先となりかねず、参院選投票日までにどれだけ市場が混乱するかわかりませんが、自民党に批判票が入ることにもなるでしょう。

「はい、国民投票により離脱が決まりました。即日決行します」ってなら、それが市場にも即反映されて短期間の暴落で済むかもしれませんが、なんせ実際にEUを離脱するのは数年後とのことで、常に投資家の頭の片隅に離脱が過るのでなかなかリスクオンとはならない。

悲しいかな暫く市場は怪しい状態となりそうです。